2-31 紅狐とウー2
ウーが四つん這いになって動かなくなった。こまった。なにがそんなにショックなんだろう?
「おのれぇ……! 狗めぇ……!」
「わんちゃん?」
なんでかわんちゃんに怒ってる。きっとわんちゃんから意地悪な連絡がきたにちがいない。あとで怒ってあげなきゃ。
ーーナデナデ。
「よしよし。いいこいいこ。」
「……なにぃ⁉︎⁉︎」
ズザザ、と飛び退くウー。元気が出たみたい。良かった良かった。
「元気、出た?」
「ふ、ふんっ。そもそも落ち込んでなどおらんわ!」
ありゃりゃ? もしかして、みすていく? でもそろそろプレイヤーを探さないとだから、ウーの相手は後回し。
「ウー。」
「……なんだ?」
「プレイヤー、探そ?」
「……ああ。承知した。」
わんちゃんとウーのために早くプレイヤーを探して一回戦を終わらせなきゃ。松濤美術館へ、ごーごー。
ーー松濤美術館前ーー
美術館。イメージと違って、小ぢんまりしてる。広場もない。あれれ?
「む……?」
「ウー? どうしたの?」
「マップを見よ。」
ウーのす魔ほを覗き込む。赤い点が1つ表示されてる。全く動かないけど。むむむ。
「紅狐よ、どうする?」
「ん……。様子見る。」
「承知した。安心しろ、貴様はオレが守ってやる。」
ふふん、とドヤ顔のウー。ウーは強いけど時々うざい。でも助かる。
「ありがと。」
「構わん。ほら、ゆくぞ。」
「ん。」
赤い点まであと少しの距離で、姿がみえた。……変態がいた。金髪ロングで、上裸に赤褌、左手にまるい盾を着けて腕を組んで、道路のまんなかで立ってる。どうみても変態。
「……ウー。」
「……なんだ彼奴は。」
流石のウーも引いてる。控えめに言ってもキモい。どうしよ。
「……いって。」
「……なんだと?」
「ウー、声かけてきて。」
「……オレがか?」
「まもってくれる、約束。」
「ぐっ……。」
うんうん唸るウー。ウーでも嫌がるって、相当あぶないよね。
「……紅狐よ。」
「ん?」
「オレは貴様を守る使命がある。早急に狗を呼んで、奴に行かせるべきではないか?」
「ないすあいでぃあ。」
「であろう?」
そう言って、す魔ほでわんちゃんに連絡をしだした。
『度し難い変態がいる。貴様に交渉の機会を譲ってやる。早くこい!!』
お読みいただきありがとうございます。
新キャラ登場です。
作者は変人・奇人が大好きです。普通のキャラとの掛け合いが面白くなるよう頑張って意識しています。
是非ブックマークと高評価を宜しくお願い致します。
作者が喜びでガチ泣きをします。




