2-27 神様への質問タイム
神様と御対面。
あー、なるほど。言われてみれば確かに見えないこともない……ような気がする。顔周りの外鰓もヒゲっぽいし。ウーの龍形態を見てないからなんとも言えないけど。
「龍形態も見たい?こんな感じだよー。」
と言うと、宙でまた操作をする神様。後ろのスクリーンの映像が切り替わり、俺のイメージした黄龍の姿そのものが現れる。うーん、確かにダサくしたら似ているな。
「ウー、似てる。かわいい。」
「うん、似てるな。愛嬌があると思うぞ、俺は。」
「喧しいわ! ……まあ、良い。今は素直に受け止めておこう。」
「クククっ。みんな馴れ合ってるねー、いいじゃんいいじゃん!」
俺と紅狐がフォローを入れたところに茶々を入れる神様。やめてくれ、意外とコイツメンタル弱いんだよ。思春期の子ども並みに情緒不安定だし。
「はいはい、わかったよー。それで? 他に聞きたいこともあるんでしょ?」
俺の頭の中を覗いたのか、話を変えてくる。そう、もう一つ聞きたいことがあったのだ。それは犬神の”クロ”や”ダイダラボッチ”に共通するある事柄だ。
「話が早くて助かる。なんでクロとダイダラボッチはあそこまで知性が欠落していたんだ?」
ーーこの戦いに参加している元人間は、育った環境等に左右されないよう調整をしている。と神様は言っていた。なのに何故、あそこまで知能が落ちていたのか。疑問で仕方なかった。
「たしかにー。ダイダラボッチ、アホのこだった。」
「うむ。只の獣と変わりない様相だったな。」
二人も俺の発言を聞き、同意する。それに対し、神様はこう返してきた。
「ああ、それはね。彼等は姿に引っ張られちゃったんだよ。」
「姿に引っ張られる?」
「うん。基本的には記憶が無くとも生きていた頃の知識はあるって話したよね? ただそれも条件付きなんだよね〜。」
フフフっ、と笑いながら神様は続ける。
「ダイダラボッチがもし知性を持ってたらどうなると思う? す魔ほを弄ったりしながら、戦略を立てて、あの耐久力に物言わせて戦ってたら……。」
「なるほど。バランス調整って事か。」
「そ。そゆことー。」
つまり神様が言いたいことは至極単純で、バランス崩壊を防ぐために、敢えて知性を無くし、犬神や巨人に相応しい知性の程度にした、ということだ。
「ボクも楽しみは出来るだけ長く味わいたいからねー、狗くんや狐っ子みたいに必死に生き残ろうとしている姿を眺めるのなんか最高に楽しいよ!」
ニチャァ、と。先ほどまでの無邪気な笑いから、邪悪さを醸し出す笑いに変わる。やはりこの神様は、自分の楽しみが最優先であるようだ。そのためなら協力も調整も惜しまない、というのが見て取れる。
「さてー、他に聞きたい事はないかな? なければさっさと戦いに戻ってもらいたいんだけど。」
お読みいただきありがとうございます。
先日ギックリ腰になりました。辛いですね、アレ。
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