2-26 なんでその名前?
クソダサウーパールーパーの元。
「最後に一個聞きたいんだけど……。」
「良かろう。言え。」
紅狐も、俺も気になっていること。それは……。
「ウーのフルネーム、なんでその名前になったんだ?」
「人型。ウーパールーパーっぽくない。」
「……ちっ。」
うっわ、人の顔見て舌打ちしたよこの人。しかも紅狐にはちょっと目線送ってすぐ逸らしたし。
「……。今は人型形態なのだ。」
「人型形態? なんだそれ?」
「読んで字の如くだ。人の形をしている状態であり、本体を隠すための姿だ。」
「本体は、りゅう?」
「ああ。狗の説明にもあったように、本来の姿は干支の龍や昇龍などの姿だ。」
「……でも龍ってウーパールーパー要素ないよね?」
「……小さいのだ。」
「え?」
「だから! 本来10mをゆうに超えるはずの本体が! 小さいのだ!」
少し涙目になりながら訴えるウー。おいおいどうした、情緒不安定か? 抱きしめて愛の歌を囁いてやろうか?
「ちいさい?どのくらい?」
紅狐が尋ねる。このくらいかな? と自分の身体より上に手を伸ばす。
「……〜〜cm。」
「え? なんて?」
「……30cmだ。」
「おーまいごっど。」
そのゴッドが原因ですよ、お嬢様。それにしても……黄龍が30cmってマジか……。なるほど、だから体力も少ないのか。80っていったらあの女、付喪神と一緒だしな。
「確かに小さいけど……。本当にそれだけの理由で?」
「知らんっ! オレはなにも知らん! あとは直接神に聞けい!」
プイっとそっぽを向いてしまった。本人的には相当不服なのであろう。とりあえず理由も気になるし、一度神様に確認をしてみよう。そう思い、す魔ほのチャット機能から神ちゃまへ連絡を送る。
『神様、今いいですか?』
『ヤダって言ったら?』
『じゃあいいです。』
『嘘! 嘘だよー! 少しだけならいいよ!』
『ダイダラボッチ戦の3人で神様と会話したいです。』
『はいはーい。少し待っててねー。』
その返事を最後に、少し待つ。二、三分くらいだろうか? そのぐらい経った頃にチャットに通知が入る。
『いいよー、呼ぶねー。』
その文章を見た直後、俺含めた3人は白い空間に飛ばされていた。最初に集まっていた場所であろう。
「直接会うのは久々だねー、元気かな?」
「ああ、体に穴開けて風通しが良くなった状態で走るくらいにはな。」
「げんき。」
「……ふんっ。」
三者三様の返事をとりつつ、話を進める。聞きたい事はいくつかあるが……まずはウーの名前だろう。
「コイツの名前なんだけど、神様が決めたんだよな?」
「そーだよー。どうしたの急に?」
「なんで、うーぱーるーぱー?」
「ああ! それはねー……!」
と何もない空中でピアノを弾くように指を動かす神様。神様の後ろの特大スクリーンに、あるウーパールーパーの映像が映る。
「このウーパールーパーのゴールデン、ダサくしたら彼の本体姿に似ててね! それでビビビっときて決めたんだー!」
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