2-25 ウーの力
ウーくんの種族と能力とは。
ウーが仲間になった。そのため俺達は互いの能力や技を教え合うことにした。ここからは戦わなくて済むなら戦わない方がいいが、いつバトルが起きるか分からない。そのため、情報交換は必須だと考えたのだ。
「ふむ……。それが貴様らの能力と技か。なるほど、どうして。中々に愉快ではないか。」
「お、おう。よく分かんないけどありがとう。」
「ウーの種族と能力知りたい。」
たしかにそれは俺も気になっていた。妖怪で雷や天候を操るものはそう多くない。パッと思い付くものでは雷獣だろうか。
「……よかろう。オレの種族を教えてやろう。」
ダンッ! と足で地面を強く踏みつけ、腕を組みドヤ顔をしながら叫ぶ。
「我が種族は幻獣たる『黄龍』!! 雷雲をかき分け進む、天下無双の龍よ!!」
満面のドヤ顔で、フフーンと鼻息を吐き出す。黄龍……黄龍⁉︎⁉︎
「マジかよ、空想生物でもトップランクじゃねぇか!」
「ドラゴン??」
「いや、一般的なドラゴンとはまた違っていて、干支での龍、って言ったら姿をイメージできるか?」
「細長いやつ?」
「そう、その龍の中でも最高峰の生物が黄龍だ。幻獣で麒麟っていうのがいるのはわかるか? アレの元というか同一視されてることもあるんだ。」
「おー! ウーすごい!」
「う……うむ……。」
なんだ、モジモジし始めたぞ。トイレか? ……いや、少し紅くなっているし照れてるだけか。でもいい歳した男のモジモジはイケメンでも気持ち悪いな。
「黄龍かー、ホントすごいな。それならあの雷撃も納得だよ。しかも技ではないんだろ?」
「うむ。アレはただの雷に過ぎん。技は『轟雷』。比較にならん力を出せる。」
「あれよりすごい……。ウー、できる子。」
「ハッハッハ!! オレにかかれば造作もないことよ!!」
照れたり偉ぶったり笑ったりとコロコロ表情を変え、忙しそうだなコイツ。にしても紅狐に褒められるのがよっぽど気持ちが良いらしい。喜びを全面に出している。これはアレか、甥っ子とか姪っ子に憧れられてる叔父さんの感じか。
「他には技はないのか?」
「ああ。強いて言うのであれば空を駆けるくらいだな。それと、轟雷は使用回数に限りがある。」
「え、そうなの?」
「うむ。あまりに強力すぎる故、神によって制限を課せられたのだ。」
「まあバランスを考えたらそうなるよな。通常の雷であの威力だし。」
そんなにポンポン超兵器みたいな攻撃撃てたら、この戦いもすぐに終わってしまうだろう。それは神様的にも制限をかけざるを得ない。
「ところで……。」
「なんだ? まだ何かあるのか?」
忘れた頃にまた来たよ敵意ビーム。同じチームの仲間なんだしそれやめようよ。後ろから雷撃たれそうでこえぇよ。
「その、ウーの口調なんだが。昔からそうなのか?」
「うん? そんな事は知らん。記憶がないからな。ただしっくりくる喋り方が今の喋り方だ。貴様、何か文句でもあるのか?」
ギリッ、と敵意ビーム+歯軋りアタックのコンボを仕掛けてきた。敵意高すぎなんだよなぁ、ウー。
「いや、文句なんかないさ。ただ珍しいから気になっただけだ。」
「ふんっ。なら良い。次からは気をつけろよ。」
「はいはい、分かったよ。」
「しょうち。」
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