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無銘〜怪異に堕ちた僕達〜  作者: ミリな所持金(ry
第二章 一回戦
36/138

2-25 ウーの力

ウーくんの種族と能力とは。

 ウーが仲間になった。そのため俺達は互いの能力や技を教え合うことにした。ここからは戦わなくて済むなら戦わない方がいいが、いつバトルが起きるか分からない。そのため、情報交換は必須だと考えたのだ。


「ふむ……。それが貴様らの能力と技か。なるほど、どうして。中々に愉快ではないか。」

「お、おう。よく分かんないけどありがとう。」

「ウーの種族と能力知りたい。」


 たしかにそれは俺も気になっていた。妖怪で雷や天候を操るものはそう多くない。パッと思い付くものでは雷獣(らいじゅう)だろうか。


「……よかろう。オレの種族を教えてやろう。」


 ダンッ! と足で地面を強く踏みつけ、腕を組みドヤ顔をしながら叫ぶ。


「我が種族は幻獣たる『黄龍(おうりゅう)』!! 雷雲をかき分け進む、天下無双の龍よ!!」


 満面のドヤ顔で、フフーンと鼻息を吐き出す。黄龍……黄龍⁉︎⁉︎


「マジかよ、空想生物でもトップランクじゃねぇか!」

「ドラゴン??」

「いや、一般的なドラゴンとはまた違っていて、干支での龍、って言ったら姿をイメージできるか?」

「細長いやつ?」

「そう、その龍の中でも最高峰の生物が黄龍だ。幻獣で麒麟っていうのがいるのはわかるか? アレの元というか同一視されてることもあるんだ。」

「おー! ウーすごい!」

「う……うむ……。」


 なんだ、モジモジし始めたぞ。トイレか? ……いや、少し紅くなっているし照れてるだけか。でもいい歳した男のモジモジはイケメンでも気持ち悪いな。


「黄龍かー、ホントすごいな。それならあの雷撃も納得だよ。しかも技ではないんだろ?」

「うむ。アレはただの(いかずち)に過ぎん。技は『轟雷(ごうらい)』。比較にならん力を出せる。」

「あれよりすごい……。ウー、できる子。」

「ハッハッハ!! オレにかかれば造作もないことよ!!」


 照れたり偉ぶったり笑ったりとコロコロ表情を変え、忙しそうだなコイツ。にしても紅狐に褒められるのがよっぽど気持ちが良いらしい。喜びを全面に出している。これはアレか、甥っ子とか姪っ子に憧れられてる叔父さんの感じか。


「他には技はないのか?」

「ああ。強いて言うのであれば空を駆けるくらいだな。それと、轟雷は使用回数に限りがある。」

「え、そうなの?」

「うむ。あまりに強力すぎる故、神によって制限を課せられたのだ。」

「まあバランスを考えたらそうなるよな。通常の雷であの威力だし。」


 そんなにポンポン超兵器みたいな攻撃撃てたら、この戦いもすぐに終わってしまうだろう。それは神様的にも制限をかけざるを得ない。


「ところで……。」

「なんだ? まだ何かあるのか?」


 忘れた頃にまた来たよ敵意ビーム。同じチームの仲間なんだしそれやめようよ。後ろから雷撃たれそうでこえぇよ。


「その、ウーの口調なんだが。昔からそうなのか?」

「うん? そんな事は知らん。記憶がないからな。ただしっくりくる喋り方が今の喋り方だ。貴様、何か文句でもあるのか?」


 ギリッ、と敵意ビーム+歯軋りアタックのコンボを仕掛けてきた。敵意高すぎなんだよなぁ、ウー。


「いや、文句なんかないさ。ただ珍しいから気になっただけだ。」

「ふんっ。なら良い。次からは気をつけろよ。」

「はいはい、分かったよ。」

「しょうち。」

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