2-19 ダイダラボッチ戦、準備
紅狐ちゃんの能力と種族が判明します。
『ほい、これでいいかい?』
『ああ、完璧だ。』
『ごっどぶれすゆー。』
『ボクがその神様なんだけどね。ハハハっ。』
そうして通信を終え、ダイダラボッチくんとやらのもとへ向かう。あとはちゃんと勝って、また神様に勝鬨という売名行為をあげてもらうだけだ。
「紅狐。」
「なに?」
「God bless youってなんだ?」
「神の加護がありますように。バイバイ。的な意味。」
「ほほう、英語もイケる口なのか。紅狐は凄いな、名前は完全に和名なのに。」
「いえーす。ちなみに誰かがくしゃみした時にも使えて、お大事にって意味にもなる。」
「神様万能だな。」
「なー。」
そんなくだらない話をしつつ、巨影に段々近付いていく。
ーーダイダラボッチ。
その大きさは山をも超える大きさで、転んだ表示に手をついてそれが浜名湖になった、なんて逸話があるほど有名な妖怪だ。山となると何百mという大きさになっていただろう、その点今見えているダイダラボッチはビル5〜6階程度、12〜15mほどだ。流石に神様も調整を入れたみたいで心の底から良かったと思える。それでも目立つくらいには大きい。
「なあ紅狐。」
「ん?」
「どう戦うよ? アレと。」
「んー……。」
あの大きさだ、恐らく体力も平均を大きく上回るだろう。それに下手な技では効かないどころか、暴れ回る可能性もある。
「そういえば、聞き忘れてた。」
「なに?」
「紅狐の種族ってなんなんだ?」
ふと、なんとなく聞いていないことを思い出し問う。まあ見た目でほぼほぼ分かってはいるんだが。
「妖狐。」
「だよなー。能力は?」
「火。」
「そっかー、一回で最大どのぐらい出せる?」
「個室いっぱいにはできた。」
「マジか。」
「まじ。」
この狐っ子、中々やりおる。というより自分が居る部屋満杯に炎出すって……。俺は精々壁に傷付けた程度なのに……。
「因みになんだけど、あのバカモノを脅かした時に使ってたのは紅狐の技?」
「そう。『炎陣』。一定範囲を燃やす。周囲だけ燃やしたり、中までしっかり火で満たしたりもできる。」
「ほー。結構使い勝手良さそうだな。それにかなり器用だし。」
「えっへん。」
「凄いな、俺が使えるのは切り裂くだけの『鎌鼬』と、相手の周りを風で覆って目眩しと方向転換させる『空』だけだわ。」
「おー、それもよきよき。」
「さんきゅー。」
となると、攻撃自体は通るが大技や決め技がないといった感じだな。それでもなんとなく攻略法は見えてきた。
「さて紅狐さんや。」
「なんだいわんちゃん。」
「役割分担をしないか?」
「ほうほう。くわしく。」
「つまりだなーー」
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