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無銘〜怪異に堕ちた僕達〜  作者: ミリな所持金(ry
第二章 一回戦
30/138

2-19 ダイダラボッチ戦、準備

紅狐ちゃんの能力と種族が判明します。

『ほい、これでいいかい?』

『ああ、完璧だ。』

『ごっどぶれすゆー。』

『ボクがその神様なんだけどね。ハハハっ。』


 そうして通信を終え、ダイダラボッチくんとやらのもとへ向かう。あとはちゃんと勝って、また神様に勝鬨という売名行為をあげてもらうだけだ。


紅狐(くこ)。」

「なに?」

「God bless youってなんだ?」

「神の加護がありますように。バイバイ。的な意味。」

「ほほう、英語もイケる口なのか。紅狐は凄いな、名前は完全に和名なのに。」

「いえーす。ちなみに誰かがくしゃみした時にも使えて、お大事にって意味にもなる。」

「神様万能だな。」

「なー。」


 そんなくだらない話をしつつ、巨影に段々近付いていく。

 ーーダイダラボッチ。

 その大きさは山をも超える大きさで、転んだ表示に手をついてそれが浜名湖になった、なんて逸話があるほど有名な妖怪だ。山となると何百mという大きさになっていただろう、その点今見えているダイダラボッチはビル5〜6階程度、12〜15mほどだ。流石に神様も調整を入れたみたいで心の底から良かったと思える。それでも目立つくらいには大きい。


「なあ紅狐。」

「ん?」

「どう戦うよ? アレと。」

「んー……。」


 あの大きさだ、恐らく体力も平均を大きく上回るだろう。それに下手な技では効かないどころか、暴れ回る可能性もある。


「そういえば、聞き忘れてた。」

「なに?」

「紅狐の種族ってなんなんだ?」


 ふと、なんとなく聞いていないことを思い出し問う。まあ見た目でほぼほぼ分かってはいるんだが。


「妖狐。」

「だよなー。能力は?」

「火。」

「そっかー、一回で最大どのぐらい出せる?」

「個室いっぱいにはできた。」

「マジか。」

「まじ。」


 この狐っ子、中々やりおる。というより自分が居る部屋満杯に炎出すって……。俺は精々壁に傷付けた程度なのに……。


「因みになんだけど、あのバカモノを脅かした時に使ってたのは紅狐の技?」

「そう。『炎陣(えんじん)』。一定範囲を燃やす。周囲だけ燃やしたり、中までしっかり火で満たしたりもできる。」

「ほー。結構使い勝手良さそうだな。それにかなり器用だし。」

「えっへん。」

「凄いな、俺が使えるのは切り裂くだけの『鎌鼬(かまいたち)』と、相手の周りを風で覆って目眩しと方向転換させる『(くう)』だけだわ。」

「おー、それもよきよき。」

「さんきゅー。」


 となると、攻撃自体は通るが大技や決め技がないといった感じだな。それでもなんとなく攻略法は見えてきた。


「さて紅狐さんや。」

「なんだいわんちゃん。」

「役割分担をしないか?」

「ほうほう。くわしく。」

「つまりだなーー」

お読みいただきありがとうございます。

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