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無銘〜怪異に堕ちた僕達〜  作者: ミリな所持金(ry
第二章 一回戦
25/138

2-15 協力

紅狐ちゃんと協力して、『人』を脅かす回です。

紅狐ちゃんはゆるーい感じのキャラで今後も行く予定です。

「ーーったく、どうなってんだ!」


 少年の1人は携帯を操作していたが、圏外になっておりその機能を使えない。周りにいるのは先のことを考えない馬鹿ばかり。自分がどうにかしなくては、と考えてるようだった。


(よし、紅狐。頼む。)


 合図がわりに、紅狐の尻尾に断続的に風を当てる。すると紅狐は両手を伸ばし、指を広げ力を使い始めた。


「ーー『炎陣』。」


 紅狐が言葉を発すると、軍団の周りに高さ3mほどの炎の壁が現れる。紅狐の立っている一部分は1mほどの炎だ。


「あちちちち! なんだこれ!」

「やべっ! これ火事じゃね!」

「ガス的な? 爆発しちゃう系?」

「みんな落ち着け! 自然にこんな火出るわけないだろ!」


 4人それぞれの反応を示す中、金髪オールバックの1番身長の高い若者が紅狐を発見する。


「おいっ! テメェの仕業か! 止めやがれ! 止めねぇと大変なことになんぞ! あ⁉︎ いいのか⁉︎」


 ……語彙力は母親の胎内に置いてきたようだ。なんだよ大変なことって、もっと具体的に脅せよ。アホの話を聞くだけ時間の無駄なので、一度バカモノに向けて突風を吹かせ、サッと紅狐の横に降り立つ。


「おいおい、今度は仮面野郎かよ! コスプレでもしてんのか!」

「ーー囀るな。」


 極力声を低くし、思い切り睨みつける。有無を言わせない迫力をなんとかして出すようにしてみる。


「不敬。その態度、実に不敬。貴様ら、如何様(いかよう)にしてくれようか……。」

「焼却?」

「ふむ、それも良かろう。どれ、(われ)も力を貸そうではないか。」


 そう言い、ヤツデの葉を軽く振る。風が流れ火がバカモノ達の方へと向かう。


「あぢぢぢぢ!! おい!! やめろ!!」

「俺達が何したってーー」

「黙れ。我が。貴様らが喋ることを許可したか?」


 もうひと睨みをきかせる。するとバカモノ共は言葉を発しなくなった。今のやりとりで分かったのだ。目の前の仮面の男に()()()()()()()()()()()()と。


「……良かろう。では疾く死ぬが良い。せめてもの情けだ。徐々に火を狭めていく。その間に懺悔をするが良い。」

「するがいいー。」


 フンッ、と鼻を鳴らし紅狐を見る。ちゃんと俺の意図は伝わっているようで、紅狐もこちらを見て頷いたかわかるギリギリの範囲で頷く。


「ひっ……! た、助けてくれえぇぇ!!」

「死にたくねぇよおおぉ!!」

「くそッ! 消えろ! 消えろってんだよ!!」

「……あはははは。そうだこれは夢だ。夢に違いない。さあ起きるんだ俺。こんなクソみたいな夢から早く目覚めるんだ。早く……早く早く早く!!」


 その様は、三者三様の絶望感を味わっているようだった。命乞いをする者、必死に上着で火を消そうとする者、現実逃避をする者。だがどうあっても炎は消えない。徐々に4人を囲んでいる炎の円が狭まる。


「……懺悔する心もなしか。では我が手ずから幕を引いてやろう。」


 ーーパチン。


 指を鳴らして風を起こす。上方の炎が空中を取り囲み、完全に逃げ場を無くす。


「死ぬが良い。来世が良いものであるよう祈りながらな。」

「「「「う、うわああぁぁぁぁぁぁ!!」」」」



 ……バカモノ達が気を失った時点で紅狐は能力を解除した。絶望的な状況下での、徐々に迫り来る死。なかなかに恐怖を煽れたのではないだろうか。


「ふー。こんなもんで良かったかな?」

「わんちゃん。ないす。魔王っぽかった。」

「魔王かぁ……あんまり嬉しくないなぁ。」

「じゃあ恐怖の大王?」

「……いや、普通に天狗でお願いするわ。」

「ん。」

お読みいただきありがとうございました。

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