表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無銘〜怪異に堕ちた僕達〜  作者: ミリな所持金(ry
第二章 一回戦
24/138

2-14 紅狐

「や、やあどうも。」


 初対面の女性だ。緊張するのもあるが、なるべく不審がられないよう柔らかそうな態度で接する。


「……ども。」


 こちらを見ると立ち上がり、ペコリとお辞儀をしてきた。フワッと尻尾が緩やかに左右に揺れる。


「あー……。お嬢さんも、あの軍団を?」

「……うん。回復。」

「なるほど、目的は一緒か……。ああ、申し遅れた。俺は『(いぬ)』だ。よろしく。」

「……『紅狐(くこ)』。」

「可愛らしい名前だ。それでは紅狐と呼び捨てにさせてもらっても? 俺も呼び捨てで構わないから。」

「わかった。いぬ。」


 ……なんだか、狗の呼び方がダメ犬とかみたいな、いぬ呼ばわりに感じるぞ。だがまあ敵意はない様子だ。これなら協力を求めることも可能かもしれない。


「それで、だ。ちょっとした提案なんだが……。もし良かったら協力して脅かして回復しないか?」

「いい。」

「……それはYESという意味かな?」


 尋ねると首を縦に振る。あ、わかったコイツコミュ症だ。必要最低限しか喋るつもりがない。


「……まあ、そのなんだ。ありがとう。漸く話のわかる人に会えて嬉しいよ。」

「ん。」

「ところで紅狐、君はどんな力を使えるんだ? 俺は風を使えるんだが……。」

「見てて。」


 彼女が人差し指を立てると、その先から火が灯る。そして視線に合わせて火が宙を舞う。


「なるほど。紅狐は火使いか。」

「そう。わんちゃんとは相性が良い。」

「……わんちゃん?」

「ん。」


 そう言うとこちらを指差す。


「えーと、もしかして…俺のこと?」

「ん。いぬだからわんちゃん。」


 ……いや、本当の字を漢字で書いて見せてないから、音だけ聞いたら『犬』ってイメージになるだろうけど、いきなりわんちゃん呼ばわりかよ。距離感どうなってんだ。


「……まあいい。とりあえず脅かし方を考えよう。」

「ん。」

「まずどういった風に回復ポイントが振られるか分からないから、2人とも姿を現して互いの能力を見せつけるのが前提になるな。」

「殺さない?」

「ああ。出来れば殺しはしたくない。紅狐は殺したいのか?」

「いや。」

「そいつは重畳。気が合うようでなによりだ。」

「なによりだー。」


 紅狐のノリや調子はイマイチ掴めないが、人殺しを良しとしない部分は非常にありがたい。


「因みに、何で殺さないか聞いてもいいか?」

「殺すの、いや。それにいつでも回復できる状態の方が有利。」

「全く同意見だ。むざむざポイ捨てするのは愚策もいいとこだ。」

「わんちゃんはかしこい。」

「紅狐もな。」


 クスッ、と、こんな場なのにふと笑いが出てくる。紅狐も同じようにクスクスと笑っている。ああ、心地良いな。殺し合いの場でなければとても仲良くなれそうだ。


「で、だ。紅狐はアイツらの周りを覆うくらいの炎は出せるか?」

「よゆー。」

「頼りになるね。そしたら紅狐は奴らの周りを囲いつつ、自分の姿を見えるように一部分だけ炎を出さないようにしてもらえるか?」

「しょうち。」

「その後、俺が風を起こしながら空中から現れて、奴らに脅し文句を言う。そしたら相手はかなりビビるだろうし、これでどうだろうか?」

「いい。」

「よし、大体の流れは決まったな。不測の事態の時にはアドリブで乗り切ろう。」

「ん。」


 こうして俺と紅狐は協力して、バカの若者略してバカモノを脅かすことにした。

新キャラ登場です。

見た目のイメージとしては14〜16歳くらいの金髪の可愛い子に狐耳と尻尾が生えた感じです。

ブックマーク、高評価いただけると紅狐ちゃんアピールの意欲が湧いてくるので是非お願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ