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無銘〜怪異に堕ちた僕達〜  作者: ミリな所持金(ry
第二章 一回戦
11/138

2-1 BATTLE開始

二章開始です。

ここからバトルも開始します。

ーー仮想空間『シブヤ』ーー


 目の前が真っ白になったかと思うと、俺は三方向をパチンコ屋で囲まれたビルの間に立っていた。記憶を辿る限りだと、恐らく現実の渋谷駅のハチ公からほど近いところにある場所だろう。


 まず初めに、す魔ほのマップを開き情報を集める。マップ上には『人』のマークである青い点が10個ほど表示されている。神様は人数を不明にしていたが、半径500mでこれだけ引っかかるのだ。全体数はかなり多いだろう。次に赤い点の『プレイヤー』の表示だが、これは今のところない。一先ずは安心と言えるだろう。


 現状、体力にも問題はないので人を怖がらせたり、無闇に殺す必要性もないので、それまでは放置でいいだろうと考え、俺は自身の力を使い空へと舞う。周りを見渡すと、遠くの方で火柱が上がっていたり、動く大きな影が見えた。


「もう始まっているのか……。」


 遠くの火柱が上がり、消え、また上がる様子を見て、なんとなくだが戦いが始まっていると理解した。しかし、動く大きな影。遠くにあるせいもあるが、照明が当たらない位置に頭らしきものがあるせいでどういった生き物か全く分からない。少なくとも5階建ての建物と同程度の大きさであることは窺える。無論、そんなものと真正面から戦うつもりは微塵もない。


「怖いが……。動くしかないか……。」


 俺は死にたくない、ここから生存し生き残らなければならない。そのためにまずは、他プレイヤーの動向を察知すべく行動を開始した。


 ハチ公前を経由し、109へと空中を翔け、す魔ほに赤い点が出ないかを待つ。5分も経たぬうちに、マップの端に赤い点が表示された。ただ問題があるとすれば…その点が2個あるということだ。


 一対一で戦っているのならば、残った相手の様子を窺えばいいのだが、もし、仮にだが、この2人が()()()()()()()場合、俺と一対ニという(まず)い構図になってしまう。しかし、戦わなければこの一回戦は終わらない。どうする……どうする……!


「……考えてても仕方ない。最悪、空を飛び回り逃げれば他プレイヤーとぶつけられるか。」


 そう考え、俺はその2つの点の元、北谷公園へと向かった。

お読みいただきありがとうございます。

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