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ねむり一族の末裔

作者:サカモト


数年前、東京湾と太平洋を完全に別つ大突堤が造られた。

長い時間をかけ、そこからすべての海水を吐き出し、広大な干潟にして、都心に広大な土地を誕生させた。

人々は完成した新規の国土を『空き箱』と呼んだ。

やがて、あるひとりの男が『空き箱』へ現れた。男は、敵となる者たちたったひとりですべて始末し、『空き箱』を支配し、王となる。そして、元東京湾の底に、小さな独立国のような存在が出来上がる。

それを成し遂げた男のことを皆、約束の土地を人々にもたらせる存在に似せて『或って或る者』と呼んだ。



清志郎は『空き箱』とは無関係な生き方をしていた。

彼は先祖代々、眠れない者から依頼を受け、特別な方法で眠らせることを生業する、ねむり一族の末裔であり、一族の最後のひとりだっち。

だが、清志郎は本物のねむり一族の末裔ではない。彼の先祖は、ねむり末裔だと偽りつつ、眠りを売って生きてきた、偽物のねむり一族だった。



ある日、清志郎のもとへ依頼電話がかかってくる。

電話の相手は少女で、彼に助けてほしいという。

少女は「わたしもねむり一族の末裔だ」と話した。

彼女の名はハルノ、十二歳だった。

ハルノは「『空き箱』から逃げ来た、助けてほしい」と清志郎に話す。

偽物が、本物のねむり一族の末裔であるハルノを守る。


それは『或って或る者』との戦いをも意味していた。


※この作品はヨムカクにも掲載しています。

序章
2021/08/26 16:00
第三章 果てにある(1)
2021/09/08 16:00
第三章 果てにある(2)
2021/09/09 16:00
第三章 果てにある(3)
2021/09/10 16:00
第三章 果てにある(4)
2021/09/11 16:00
第三章 果てにある(5)
2021/09/12 16:00
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