0章/プロローグ【トップ】
こんなしょうもない中身もないお話を
読んで下さりありがとうございます( ˘ω˘ )
こんな感じで短めにまとめてポンポン出せるように
していきたいと思っております…
大進軍や英雄騒動から約1週間程たった頃
俺こと、ハーディー・レイヴンはとある人物から呼び出されていた。内容はごくごく普通。前回の戦果に対する報酬と多分新しく渡される依頼について…だと思う。とある人物と言っても俺の恩人であり恩師で、今は上司だ。
王都内にある上四階建て、地下三階建ての建造物こそが俺の職場だ。元々は王都外にある市民街に事務所があったがメンバーの増加もあってこのバカでかい事務所に変わったのだ。
「あっ!ハーディーさん、今日はどのようなご用件で?」
綺麗な蜂蜜色の髪をまとめ、深い緑色の目でこちらを見て微笑むこの子は受付をかれこれ4年近くやっているトマナちゃん。この事務所が設立してからずっと受付として立っているベテランさんだ。
「今日は総司令に呼ばれてな。」
「分かりました、それではお気をつけて!」
まぁ、俺もここの職員ではあるのでわざわざ受付を寄る必要はないのだが。長い間やってると自然とな…
最上階である四階まで上がって少し歩けば出てくるのは黒曜石で作られた重厚な扉、扉もさることながら奥から漂う尋常じゃないプレッシャーは慣れなければどうする事も出来ない。
この先にいるのは魔王じゃないかって思うぐらいの威圧感だ。
実際は上司な訳だが…
「司令、ハーディー・レイヴンただ今参りました。」
敬礼をして待つ。右腕を前に左腕を後ろに腹回りで組むだけの他の所とは違う簡単な敬礼方式でとても助かる。王城内の兵士は鎧着てる癖に片膝をつかなくちゃいけないからな…見てるだけでもこっちが辛くなる。
すると…たった一言「入れ」と扉の向こうから許しが出たので入っていく
入って直ぐに目につくのは夥しい量の書類の山に向かって難しい顔をしている人物だ。この人こそ我らが征軍の総司令であり恩人であり恩師
【セリバール・テリオス】
銀色の短髪に深く底の見えない蒼い目。かなり歳をとっているにもかかわらず事務処理をしつつ暇さえあれば率先して任務を片付ける凄い人。言い方を変えれば自由人が当てはまるだろう。ちなみに国家指定の災害級の魔物を片手ひとつで粉微塵にする規格外の実力者でもある。
「すまんな。今少し立て込んでおってな…適当に座って寛いでくれ。」
「あぁ、そうさせてもらうよ」
ようやく仕事に区切りがついたのか「ふぅ…」とため息が零れる。実際この人が片付けてる書類の枚数は目測でも200枚近くはあった。
「さて…お前を呼んだのは他でもない、前回の件はよくやってくれた。これはその報酬だ…確認してくれ」
そう言って彼はずっしりとした手のひらサイズの麻袋を手渡してくる。
「一応、銀貨200枚、金貨150枚、大金貨50枚、聖貨5枚だ」
「口止め料も含めて…ですか?」
「まぁな…仮にも英雄が実は傭兵みたいな職に就いてるのは」
「貴族からの圧が凄いことになりますね」
「ということだ。今回の一件は口外するなよ」
一括でこんな大金が手に入ったが、当分は遊んで暮らせる…とは言っても口座に預けている額は多分3倍近く入っていたはずだからどう使っていくかを今後悩んでいくはめになってしまうな……
頑張ります………
片隅知識↓
銅貨=雑貨、と呼ばれるものは日本円で100円程
銀貨は1枚約1000円程度
金額は1枚約10000円程度
大金貨は1枚当たり約10万程
聖貨は1枚約100万程とされていてまず数も多くはない
実はその上に勲章等の代わりに献上される貨幣として
王公貨と呼ばれるものも存在する