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傭兵兼英雄は学園へ通う  作者: 零器
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0章/プロローグ【英雄の存在】

初投稿で酷い文章ですが修正できる点や誤字脱字があれば教えていただけると幸いです…

「グッ……おいおい数が多すぎるぞ…どうにかならねぇか

【白夜】さんよぉ」


「この敵の数に対して手を貸してる余裕なんか…ねぇっての!!」


「ったくよぉ…案の定ヴァンサードは攻めてくるし。戦力は足りてねぇし」


「おまけに…『厄災の箱(パンドラ)』は起きるわ、散々だよ」


戦闘の中心に存在するサルヴァーレ国は危機的状況下に陥っていた。長年と続く隣国ヴァンサードとの戦争。十数年にも及ぶこの長期戦により戦力は年々、低下をしていくばかり。そして今、最悪の自体が引き起こってしまった。


厄災の箱(パンドラ)


それはかつて存在したとされる大帝国がたった1日で滅ぼされた突如として発生する魔物達の大進軍(スタンピート)である。

原理は不明。多くの学者は『魔物の異常発生による食料の減少』が原因ではないか等とされているがその真相は解明されていない。


サルヴァーレ国の戦力は約6000に対しヴァンサードは4000だったが大進軍の数はおおよそ1万程、実質的な戦力差は約8000となる。


「あぁぁ!!しゃらくせぇ!纏めてぶっ飛ばす!」


「お前…!」


「『我らが織り成す蒼き軍隊 その力を持って蹂躙せよ』」


蒼き神の軍勢(アルバート・レイ)


指を鳴らすと、彼の周りに出現した水の槍は周囲の魔物に深々と刺さった次の瞬間激しい音を立てて爆発した。


「これでもざっと500程度しか削れねぇのかよ…魔力も残ってねぇってのに。ジリ貧じゃねぇか…」


そう、地道に削ってはいるがそれでもまだ約4000弱は残っている。一気に殲滅まで持っていかなければ勝機はない。


「ごめん、【白夜】【蒼隊】待たせた…」


その時、上空から黒のマントに極東の地で作られる能面を被ったいかにも怪しい人物が降り立つ。


「遅いよ…【凍黒】、それで?あちらさんはどうしたの」


「あぁ…とりあえず馬鹿でかい穴を開けて通れなくしたよ」


「はぁ〜流石は()()っすね。それでこいつらの相手出来ますか?正直言うともう俺もあいつも魔力が無くて」


「わかった……行ってくる」


「流石に加勢した方がいいと思うけど…【蒼隊】…?」


何せ、一対四千の戦いは無謀を極める。だが


「やめておけ【白夜】。邪魔になるだけだ」


それにと彼はこう言う


「あいつの強さは俺らと比べれば破格だからな」



___________________________



ただ音も無く静かに、気配も断ち、魔物の軍勢の中に1人で立つ。生きる為に必要な「スキル」を有効的に使って。


集団の中に自分1人…魔物は一切気付く気配はない。


彼は2メートルにも届きそうな大太刀を抜いたその勢いで周囲を斬る。無論魔物は横薙ぎに斬られる。が突如仲間が死ぬ事に動揺をみせる魔物達だが彼に気付くことは無かった。


スキル

気配遮断

隠密

意識阻害


彼が持つ暗殺(アサシン)専用スキルの併用。それにより例えごく稀にいる上位の魔物がなる魔士(キャスター)が居たとしてもその存在を見破る事は出来ない…それがスキル併用の強みだ


だがそれでは面白くないので自分からスキルを解く。

突如として現れた人間に動揺するも直ぐに襲いかかってくる、がそれを真っ向から一刀で切り裂く。そのまま地面に刃が着く寸前…鋭角に曲がった剣閃が斜め前に居たオークの首を斬る。

俺が使える剣術の1つ『逆裂』

極東の地に伝わる『燕返し』に近いがこいつの場合は連撃や他の技に繋げる事が出来る。

そのまま跳び、空中で狙いを定め、着地と同時に魔力を乗せて()()を斬る。


斬られて人為的に生み出された真空部分には刀に纏わせた魔力が残る。後は真空部分を無くすようにして入ってくる空気…微弱な風が魔力によって強化され瞬時に鋭利な風の刃として発生する。俺は安直に『鎌鼬』と呼んでいる。


後はこの繰り返しだった。時々オーガに魔法を撃ったり、ゴブリンを蹴り飛ばして壁にぶつけたりしたが気付けば四千の大軍は消え去っていた。


「勝った…俺達は……勝ったぞぉぉお!!」

うぉぉぉ!っと兵士達は雄叫びをあげる。後に知った事だがヴァンサード国は完全降伏したと言う。


「凍黒の剣騎バンザーイ!!バンザーイ!!」

「我らが英雄様、バンザーイ!!バンザーイ!!」


勝手に英雄にされてる…


「流石は英雄様やね〜?たった1人で四千もの大軍を相手に勝っちまうとか俺には到底マネ出来ませんわぁ〜」


「やめてくれ【蒼隊】そんな事言ったら君達だって1万相手に他の兵士を庇いながら戦ってたんだから、君らの方が凄いと思うんだけど?」


「残念だけど【凍黒】?…私達は2()()で6000よ?でも貴方は、1人で4000…言わなくても分かるでしょ?」


「そ…そんな…」


「諦めなさいな。ほら戻って今日は飲むわよ〜!!」


「「ぉぉおおおお!!!」」


なんで、なんで…


「英雄なんかにならなきゃならないんだよぉ!!」

読んでいただきありがとうございます!

感想や修正報告の程よろしくお願いします

更新頻度はリアルが結構緩急激しいので不定期になってしまいますがこれからもよろしくお願いします

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