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★001話★終わりと始まり
年号が「令和」に変わる、2019年4月。
俺、桐島 遼は高校3年生になった。
眠い目を擦りながら始業式に参加するため、イヤイヤながら家を出た。
RPGが大好きな俺は昨日も夜遅くまでMMORPGをプレイしていたから
本当に眠い・・・・
もう少しで学校に着く所で犬が赤信号の交差点を渡っていて
後ろから車が迫っているのが目に入った。
「危ないっ!」
無意識にガードレールから飛び出した俺は道路から犬をギリギリの所で
滑り込みで助けた。
「ふぅ。 ギリギリだった・・・・寿命が縮んだよ・・・
こんな目立つ所で事故ったら色々後が面倒だ。」
その瞬間、横からトラックが飛び出してきた。
「えっ!?」 「ドカッ!!!」
俺は勢いよく道路に吹き飛ばされ、壁に思い切り
叩きつけられた。
「俺、こんな所で死ぬのかな・・・・」
そう思いながら気が遠くなった。