五章 登場人物一覧
――ダダン冒険者局関係者――
資料室室長:オレン(男性/41才/央国人)
黒髪で中肉中背の男性。掛けている丸眼鏡以外に目立つ特徴はない。
ただし央国史への造詣は深く、過去の資料にも精通している。
根っからの史実研究者で、沼地の魔女についてもよく調べている。
――ボッサリア境界街在住者――
家令:エリッキ(男性/47才/紅尾族)
口髭を生やした男性。物腰は柔らかく万事において如才がない。
若い頃に商会に勤めていた過去があり数字にも強い。
現在、トールに頼まれて資産の一部を運用している。
家政婦長:ミリッラ(女性/49才/紅尾族)
笑いジワのある朗らかな女性。お喋り好きだが、仕事の手が止まることはない。
エリッキとは前の屋敷の主人の紹介で結婚した。
冒険者の息子が居たが、十年以上も前に瘴地で行方知れずとなっている。
家政婦:リッコ(女性/12才/紅尾族)
赤髪を短くした活発な少女。市場が好きで、買い物の用事には同行したがる。
前は痩せていたが、今の屋敷勤めになってから少し体重が増えてきたのが悩み。
家政婦:セラミ(女性/11才/央国人)
黒髪を背中まで伸ばした少女。おっとりとした性格で喋るのがやや遅い。
今の屋敷にはお風呂があるので、絶対に辞めたくないと思っている。
下男:オットル(男性/13才/紅尾族)
真面目によく働く少年。最近はエリッキから読み書きも習うようになった。
蟻酸の火傷痕を綺麗に治してもらったので、トールを心底崇めている。
ボッサリア路地奥防具屋の店主:クラカ(男性/29才/央国人)
やや線の細い体つき。顎髭を生やしているがあまり似合っていない。
父親であるラモウを目標とし、革を極めようと努力する職人肌の持ち主。
ボッサリア路地奥防具屋の職人:ロッカ(女性/21才/紅尾族)
目尻のやや上がった瞳を持つ、元気な赤毛の女性。小柄だが肉付きは良い。
物怖じしない接客ぶりで、冒険者の中にもファンは多い。
――ボッサリア冒険者局関係者――
血溜まりの湖出張所職員:ホラック(男性/42才/紅尾族)
厳つい顔つきをした中年男性。名ばかりの所長をやらされている。
元Cランク冒険者の剣士で、妻と息子が一人いる。
最近、少し涙もろくなった自覚がある。
血溜まりの湖出張所職員:ムッサン(男性/38才/紅尾族)
一見、背が低く痩せて見えるが、身のこなしは素早い。
ホラックとは元冒険者仲間で、斥候で活躍していた。得意武器は短剣。
事情通で意外なことにまで詳しい。
――Bランク冒険者――
戦士:ソルルガム(男性/30才/紫眼族)
無骨で無口な男。長身で筋骨隆々だが、全身に傷が多い。
雷哮団の団長を務め、努力と規律を重んじる性格。二つ名は武断のソルルガム。
得意武器は両手斧。意外と子ども好きだが、泣かれるので近寄れない。
戦士:リリララ(女性/24才/紫眼族)
ストレートの金髪を首元で揃えた整った顔立ちの女性。額に古い傷跡が残る。
雷哮団の副隊長として若手のまとめ役をしている。槍捌きは団で一番の腕前。
性格は素直で思い込みがやや激しい。ソルルガムを心から尊敬している。
炎使い:バルッコニア(男性/31才/紅尾族)
少し肉付きの良い体格であまり目立たない風貌をしている。"灼炎の担い手"隊長。
大げさな口調だが、本人はいたって真面目である。二つ名は饒舌のバルッコニア。
窓口応対課課長のシエッカと仲がよく、たまに酒場で愚痴を言い合っている。
剣士:ラッゼル(男性/26才/紅尾族)
トールに敗北してからは、人が変わったように無口でストイックな性格になった。
使用武器を両手剣に絞ったため、ついに上枝武技を得ることができた。
友人はいないが大型の犬を飼っている。"灼炎の担い手"所属。
弓士:常盤家のチル(男性/28才/翠羽族)
目つきの鋭い男。翠羽族には珍しく長身で、右腕だけ異様に太い。
性格は直情的に見えて、意外と思慮深い。嵐峰同盟の盟主を務める。
二つ名は針穴の貫き手チル。
妹のチタとの仲は良好だと本人は思っているが、強引すぎて実はそれほど好かれていない。




