プロローグ
ハルと申します。
この度は「生きる為に」を読んで頂き有難うございます。
舞台は兵庫県の加古川市が舞台です。
作者初投稿ですので、文章の拙さ、投稿の遅さは生暖かい目で見守ってください。
作者チキンの為、感想など頂けると嬉しがりますが。お手柔らかにお願いします。
魔法は現実世界の為ほぼ、ありません。
主人公 真田仁の肉体チートと装備と指輪の装備品収納チートのみです。
物語はパンデミック物です。
楽しんで読んで頂ける事を祈りながら、物語始まります。
「やはり帰るのか?仁」
「帰るよ、魔王も倒したしもう大丈夫でしょ?僕がいなくても。ニース」
「そうか、帰らずに居て欲しいが、意思は固いか。」
ニースと呼ばれた30代程に見える男性は机に座り、机に両肘をつき組んだ両手の上に顎を乗せ、困った様に呟く。
意思を覆せないと諦めたのか、机の横に置いてあった豪華な作りの箱を机に置き、仁と呼ばれたまだ、10代半ばの少年に話しかける。
「なら、此れを持っていけ。あって困ることはないだろうと言うか、お前にしか使えん。」
仁は自分にしか使えないと聞き、ある程度予測しつつ、困った様に箱を開ける。
箱の中には白く綺麗に装飾された鞘に収まった剣が一振りと同じように要所要所が白く塗装された身につければ、重厚な姿になる事が見て取れるフルプレートアーマが一式。
鎧一式とは真逆に黒一色のロングコートが入っていた。
仁と呼ばれた少年は予想道理と困ったように呟く。
「ニース、僕の世界で此れを持ってたら、捕まるんだけども。」
「なら此れを持っていけ。」
ニースは服のポケットから一個の指輪を取り出し、仁に渡す。
「お前の世界では魔力は無いと聞いたが、其の装備品程度なら、お前個人の魔力でカバーできるだろう?」
「此れは?」
「物を色々と収容できる指輪だ。
魔法の無い世界なら、色々制限もかかるだろうが、其処の物ぐらいなら仕舞えよう?お前自身が持つ魔力でもな。
無理なら、帰った瞬間ぶちまけて終わるだけだ。」
笑いながらニースが指輪を渡してくる。
「ダメじゃん⁈たく、取り敢えず有難く使わせてもらうよ。
其れと僕の武具もね。あっちで使うような事態は無いと思うけどね。」
仁は渡された指輪を指に通し武具を仕舞っていく。
「そろそろ時間か。また会おう。何時かな」
「そうだね、また何時かね。でも会いたいからってだけで召喚しないでよ⁉︎」
徐々に仁の足元が銀色に光りだす
「あははは。其れは良いな。会いたくなったら召喚するとしよう。」
「ニースのバカァ〜‼︎」
最後の言葉を待つかのように仁の周りに光っていた光が全身を覆い、次の瞬間には消えていた。
ニースは其れを見届けると寂しそうにポツリと
「仁、君の旅路に幸あらんことを」