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聖邪混濁 〜寒い冬から暑い夏へ〜  作者: anishina
第二章 青年時代〜王都
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アツイのマント

ここへ来て3年、マントのレパートリーは増えた。

そして、今、パーカーに、ジャージのズボンだ。


見た目な。


上下繋がってるんで、実際はツナギだ。


こっちの魔道具屋に、眼鏡見せて、同じ内容で、手袋と、ブーツを作ってもらった。

これで、メット被ってたら、もう、どっから見ても、バイク便ライダーだ。


バイク乗りてー

こっちにないわなあ。

魔道具屋に頼んだら、作ってくれるかなあー。

今度作れるか聞いてみよ。


しっかし、このマント、ほんと高性能。


王城でのあの一件から、2度とあんな風に作動させないように

マントには意思伝達で、しっかり指導した。


何となくだが、わかってもらえた気がした。


それからは、このマントの全てを知るべく、色々試した。


自分の意思で、モヤ放出の練習。

モヤは薄いものから濃いものまで、小さいものから大きいものまで。

ぶつける物へのスピードの強弱、方向性の指示。追尾もできた。


森の生き物達には悪かったが、薄い、濃い、小さい、大きい

それぞれどうなるのかを確認した。

薄く小さいのは、具合が悪くなる程度

薄く大きいのは、苦しみだすが、死にはしない。

濃いのは、大小関係なく、ルーバん時と同じで血を吐いて死んだ。


俺、このモヤ身体中に纏ってるんだよな。

何で俺、大丈夫なんだろか。

あと、ルーバも俺の事触ってたのに、平気だった。

でも、マントから出たモヤは、当たったら死んだ。


ってことは、身体のモヤと、マントから出るモヤは、違うのか?

攻撃性が増したってところか?

いや、スキル自体が複数あるかも。

それも全部、マントに吸収してっから、モヤに別のスキルが乗っかってるとか。


まあ、武器を持ってない時の、いざって時に使うかあ。

それまでは、使いどころないな。

まー、使わんのが1番か。


あとは、自己防衛機能か?


どこまで俺が危なかったら、自己防衛に入るのか。

んー、これもあれだ。

意思伝達で解決か?

ぶつかる程度で発動しなくていい。

予期せぬ攻撃は自動発動してくれ。

俺が発動っと思えばサクッと守ってくれ。

とまあ、そんな感じで解決だな。


マントのこともわかったし、なんかやっと落ち着けた。


はあーーーーーーーー。


城のみんなは、夜、俺がマントを脱いで寝るからと、5階には入ってこない。


だが、主要な使用人は、4階で寝てるって聞いて、5階で寝れるかーー!


俺も成長してるんでー、

もしかしたら、スキルの影響も広がってるかもしれないじゃん!

俺の幼少時には、死人も出たってグレイから聞いた。

内緒にしてたみたいだけど、俺の身体の事だ!っていって全部吐かせた。


って事で、ほぼ毎日、夜は見張り台で寝てる。

この事を知ってるのは、グレイだけ。


グレイには、寝袋を用意してもらったんで、すぐバレた。

城のみんなに知られると、気を使われるかもしれないから

内緒にしてくれと言ったら、了承してくれた。


実は、この寝袋、魔道具。

ふかふかの弾力で、中は適温になる。


こういう所は、異世界超便利。

何でも、20年前くらいまで、隣国と戦争をしてたんで、

野営用の魔道具は、結構いい物が揃ってるらしい。

ただし、この寝袋は、貴族、高官用。

見張りを交代する一般兵は使用禁止。

なぜなら、爆睡してしまうから。


床にそのまま寝ると、外が見れないんで

またもやグレイにお願いして、

ハンモックを設置してもらった。


夜は、街に常夜灯が灯されるんで、夜景が綺麗にみえる。

夜景見ながら、寝るなんて、

高層マンションに住むセレブみたいじゃーーん。


真っ裸で、眼鏡して、ハンモック上の寝袋に入る。

おーー、きれーー、ウトウト、クー


秒で寝た。


まあ、こんな感じでこっちの暮らしを満喫してたが、

サムイの護衛だった奴が、俺を訪ねてきた。


サムイが神殿に入った。

3年すれば、公爵家に来ると聞いている。

公爵家の騎士団で働かせて欲しい。

騎士になる条件もクリア済みだ。

そして、出来れば、サムイが来た時に、また護衛をさせて欲しい。


あいつーー!

俺の事は内緒だってあんだけ念押ししたのに

全部バレてんじゃん!

あー、そーいや、あいつ嘘つけなさそうだったなあー

俺が、甘かったわー。


バレてるもんは仕方ねえ。

騎士団に、護衛かー。

どーしよっかなあ。

戦力は多い方がいい。

確かに、あいつがこっち来たら、護衛もいる。

あいつの事をよく知っている。

あー何もダメな所ないじゃん。

はい、決定。


じゃ、そういう事で、よろしくな!


・・・・・


こいつ、自分で売り込みに来てんのに、

何、呆けてんだか。


ま、あとは、グレイに丸投げしよっと!


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