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第18章:冬の月日(第2部)

あれから一ヶ月が過ぎた……。


今日、私たちは二人の少年の遺体を処理している。


エミリーは彼らを「食料」にすべきだと主張した。だが、スカイスクレイパーの少年たちには、あの「モグラ(トポス)」の派閥のような習慣はない。


タイラーとエミリーの間で怒号が飛び交い、絶望的な喧嘩が続く。空気は張り詰め、今にも切れそうだ。


凍てつくような月の下、私たちは若すぎる二人の遺体を屋上に残した。この急激な寒波に耐えられなかったのだ。彼らは今後、屍肉を食らう鳥たちの餌となるだろう。


乾いて青ざめ、保存されたかのような彼らの顔には、「死の奇妙な美しさ」が漂っていた。


私はその陰鬱な光景から距離を置き、物思いに耽っていた。


エミリーとタイラーはまだ言い争っている。もはや殴り合い寸前だ。他の幹部たちは、この夫婦喧嘩のような惨状に関わりたくないらしい。


クリスタルが私に近づき、隣に腰を下ろした。


「彼ら、とても若かったわね。昔、私もあの子たちみたいに小さくて……こんな風に凍える風に負けそうだった」


私は答えた。


「救えなかった……」


クリスタルの表情が、信じられないものを見るように変わった。


「貴方に彼らを救えると思うの?」


私は答えた。


「ああ」


「何か考えがあるの?」クリスタルが問い返す。


「いや。だがタイラーが今すぐ決断しないなら、俺自身で道を探す」


タイラーとエミリーの議論はヒートアップし、ついにタイラーが疲れ果てたように口を閉ざした。沈黙……。


それは完全な手詰まり(デッドロック)だった。誰の目にも明らかだった。


私はゆっくりとタイラーに近づき、尋ねた。


略奪スカベンジに出るのはどうだ?」


タイラーは私を見た。それは、理屈は分かるが正しくはないと知っている、賢者のような眼差しだった。


「気持ちは分かるよ、ゲオ。だが今、略奪に出れば、数時間で今の2倍、いや3倍の死傷者が出る」タイラーは私の穏やかな声につられ、少し落ち着きを取り戻して答えた。「それに、敵対派閥の心臓部へ強盗に入るようなものだ。待ち伏せされているだろう。虐殺は見たくない。俺たちは熟練の兵士じゃないんだ。自分たちの縄張りなら逃げ隠れもできるが、敵地に入れば全てが不利になる。そういうことだ」


(鐘の音、あるいはピアノの最も低い重低音が、彼の言葉と共に脳裏に響いた)


「……俺たちは、詰んでいるのか?」


「いいや、方法は見つける。だが事態を悪化させるような、ヤケになった決断はしたくないんだ」タイラーはそう言った。


私は頭の中で確率を計算していた。だが、私たちが長くは持たないことは明白だった……。


私は再び尋ねた。


「冬はあとどれくらい続く?」


「3ヶ月から5ヶ月だ。今年の冬は異常に厳しい……おそらく5ヶ月は続くだろう」


「『神の剣士団カミ・ノ・ケンシダン』……神の名の下に殺しを行う連中は、どこにいる?」


「……」


タイラーは絶句した。


(暗く重い旋律が、その場にいる全員の脳裏を駆け巡った)


かつて「ヴォイド・ジャンパー(虚空を跳ぶ者)」の候補生だったレイヴンが、表情を一変させた。いつも私を冗談半分に見ていた彼女だが、今回ばかりは真剣な眼差しだ。


タイラーは躊躇いながら口を開いた。


「彼らはここから南東に住んでいるが……」彼は私を横目で見ていた。考えを巡らせているが、確信が持てない顔だ。「一体どうするつもりだ、ゲオ?」


その顔には、私の頭の中で何が渦巻いているのかに対する不安が浮かんでいた。


沈黙が流れた……。これだけの目撃者がいる前で答えたくはなかったが、全員が私を見て、答えを待っていた。


「彼らは俺に『借り』がある。取り立てに行くんだ……」


全員が息を呑み、騒然となった!


「何言ってるんだゲオ!? 気が狂ったのか!? 寒さで脳みそまで凍りついたか!?」


彼らの言葉が、二つの魂を奪い去った雪景色に虚しく反響する。


エミリーだけが、私が何をしようとしているのか理解していた……彼女はタイラーを止めた。


「行かせてやればいいじゃない、その『化け物』を」エミリーが言い放つ。


「殺されるぞ、エミリー!」タイラーが否定する。


クリスタルが近づいてきた……。


「それが貴方のアイデア? 間違いなく馬鹿げてるわね。でも、私は餓死するのは御免よ。ゲオ、私も行くわ。まともなご飯が食べたいの。ここの配給は貧相で栄養失調になりそうだし」


タイラーはギリリと歯を噛み締めた。新入りに正論を突きつけられたのが癪に障ったらしい。


「勝手にしろ。殺されたいなら行けばいい、誰も惜しまないさ」彼は吐き捨てた。


「ついて来ると凍え死ぬぞ」私はクリスタルに忠告した。


「子供の頃から、これより冷たい風に耐えてきたわ」彼女はそう答えた。

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