雪の煌めき
掲載日:2025/10/13
雪の煌めき
3年前、僕は君に一目惚れをした。
一目惚れをした君はもう僕の元には来ない。
春には君と歩いた桜並木を、
夏には笑いながら海へ行った日々を、
秋には落ち葉の絨毯を踏みしめた記憶を、
冬には粉雪が舞う駅前で交わした視線を、
僕は何度も何度も思い返す。
君は淡く輝く存在で、誰もが振り返る美しさを持っていた。
でも、その君の隣には僕の友達、僕のライバルがいた。
彼の笑顔の前で、僕はただ目をそらし、心の中で小さな痛みを抱えた。
粉雪が舞う夜の駅前、街灯の光が君の髪を照らす。
僕は振り返ろうとしたけれど、君が新しい人と笑い合う姿を見て、
無意識に目をそらした。
その瞬間、僕の胸はぎゅっと締め付けられ、
けれども、僕はその距離を越えられなかった。
僕は知っている。
君が笑うその先にあるのは、もう僕ではなくても、
それでも君の幸せを願う自分がいることを。
記憶の中の四季は、僕の心の中で鮮やかに輝く。
春の桜、夏の海、秋の落ち葉、冬の雪。
すべてが、君との時間を色濃く残していた。
僕の胸の奥には、まだ君がいる。
でも、少しずつ、僕は前を向かなければならないことも、
雪が舞うたびに教えられる。
粉雪の中、僕はそっと目を閉じる。
君との思い出を抱きしめ、そして新しい一歩を踏み出すために。
この物語は、淡くて切なく、とても美しい恋物語。




