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プロローグ

 気泡のように余白が浮かんで、はじけて消える。

 気づけば私はまた、そんな場所にいた。


 その空白を埋めるには、私はあまりに無力で、非力で。

 だからそっと、現実の中に身を浮かべていた。


(けっきょく、私は・・・・・・)


 雨が降り始めた。交差点で長く止まっていたバスが、また息を吹き返す。


 横たわった硬質な動物のようなそれは、エンジンの鳴き声をあげて重い巨体を移動させる。そういえば子どもの頃、私はバスの運転手に憧れていた。


 その話は、誰にしたのだろう。

 私にはいったい、何が残されたのだろう。


 その答えすら掴めないまま、私はあの場所に向かおうとしていた。

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