36ゲームの中
みんなのところに戻ってスチルゲットの報告をする。
大統領曰く、宝箱の場所はプログラムに任せたので大統領も楽しみたいから場所は見ないようにしたのだと、解説された。
大統領、ネタバレ好きじゃないからね。
メインストーリーに戻ろうとノラえもんの居るところへ向かい、ノラえもんについていく。
裏山へ到達。
裏山、アニメでみたまま。
地球の山の森の中といったところの風景にこういうところなのかとキョロキョロ。
地球生まれではあるが、山とか森とか行ったことはない。
山自体は風景として見たことがあるが、生身では皆無。
初、山なのである。
山登りだってしないから、新鮮。
勿論、ゼクシィはいわゆる剥き出しの自然なしの星なので彼らも自然豊かな地球の光景には驚くことだろう。
「大統領は山をプログラムするにあたって、地球の解析にも力を入れたから、地球の自然を完全に再現出来たよ」
ゼクシィの一番偉い人はさらりという。
それが出来たのなら、万が一地球が滅んでも、再生可能ってことか。
技術力で過去、ゼクシィはボロボロになった星を全盛期にまで再生させた実績もある。
裏山に落ちたというなにかを探すようにノラえもんに言われて我らは散策と捜索を開始。
大統領はにこにこと止まって3人を見守る。
シナリオを知っているから、見ていることしかできないけど嬉しそう。
「変なもの、変なもの」
落ちたとは何が落ちたのだろう。
ノラえもんだからファンシーであれ。
やがて見つけた物体に皆を呼び寄せて全員の視線がそれに向く。
「なにかのポッド」
としか言えないカプセル型のものが地面にめり込んでいる。
ノラえもんがポケットから道具を出してなにかを調べている。
センサーで得られた情報は遠い宇宙から飛来した物体とのこと。
映画版とかでありそうな展開で、皆んなはドキドキしている。
「もしかしてなにか生物が入ってるのかな」
予測に答えただけだが、ノラえもんはそれに返してくる。
「可能性はある。なんせ、中は空洞みたいなんだ」
AIの学習機能が生きていて、リーシャはやっぱりトリップしてきた存在じゃないかなと、自分を投影しても許される気分になってきた。
「私、今ノラえもんと冒険の始まりを体験してますよね」
アルメイが感動に聞いてくるので頷く。
「うわあ」
ノラえもんの驚きはカプセルが開いたことによりシナリオの進みが感じられる。
なんだか見たことのある展開にワクワク。
「うわ、なんだあ!」
ノラえもんが凝視し、我らもそこを見続ける。
「人?」
「ぷはあ!」
という声と共に、出てきた人影。
人影はてくてくとやってきて、こちらを認識すると「宇宙人!?」とリアクション。
「お互い、宇宙人だよな」
「まあ、カテゴリー的にはそうなりますね」
アルメイとジャニクが会話で盛り上がる。
「君は誰だ」
ノラえもん、質問タイム。
「わ、私?私はソラコ」
「タイトルに空ってあったから、そこから混じったんだね」
「悩んだんだよ。AIにも手伝ってもらったし、彼らにも」
護衛の2人に目を向けられて、そういうことも相談されるんだと知る。
「君に相談するという選択肢もあったんだけど、他の企画もやって欲しくてやめたのさ」
星マークを飛ばしてくる。
待って、別の企画とか初耳。
「他の企画ってなんです?」
「知りたいかい?ならば教えようではないかっ」
大統領はウキウキと手で表現してくる。
可愛い。
「君をこのゲームのオリジナルキャラクターとして起用したいと思っていてね。ノラえもんー不思議の国のラビリンスのキーキャラクターとして既に色々準備しているのだ」
「ゲームの続編の構想がもう出来上がっている上に、仕事早すぎでは!?いや、まあ、構いませんよ。私も気になりますから」
「知名度でいうと大統領と二分する君ならば、更なるノラえもんのファンが増える予定だよ」
「二分というほどでは。精々5番目くらいですよ」
ノラえもんのこのVRゲームは他の惑星でも販売される手筈になっているのだと、彼は嬉々として語る。
既にリーシャの刊行した本が発売されているので売れ行きも予測されると言う。
私は他の星についての知名度は全然気にした事がない。
なぜなら、この星の食べ物の不味さに全神経を日々持っていかれていかれたので、余裕がなかった。
美味しい食べ物に囲まれた今、他の星に行くのも考えても良いかもしれない。
丁度買ったばかりの最新鋭の船もある。
全く使ってないので良い案だ。




