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名探偵カナンについてはどうなっているのかと聞くと、企画を作っている最中らしく、もう少しかかるとのこと。
「それでねえ?君にー、頼みたいことがあったりするのだ」
(キラキラした目で見ている。妖精の目みたいだから抗えないっていうか、断りずらいんだよね)
「手紙の次は謎解きですか?」
「違うんだよ。始まる前に、前座でちょろっとドラマというものをしたくて……ね?君に死体役をお願いしたい」
ゼクシィ民、皆泣くぞ?
知らんぞ?
大統領の忙殺が過去1極まるよ?
そういえば、地球にこんな話があったのじゃ。
「どうしたんだいリーシャくん」
大統領が笑うこちらへたずねるが、続けた。
「宇宙人がやってきたとラジオが放送しました。そしたらどうなったと思います??」
「歓迎のダンスを大統領が披露するよ!」
「そういうことじゃないんだわ大統領」
ガチの回答だ。
「結果は、ラジオを聞いた人たちが本当だと思い込んで街中大パニック。ありとあらゆるインフラが止まりました」
「インフラ……ゼクシィもそうなると?」
「なるでしょう。大統領だってアニメに一喜一憂するくらいのめり込むでしょ?星民達はとても感受性が強く、信じ込みやすく、思い込み、そして癒そうとする」
「よし!やろうっ」
「おんどりゃあ!!!」
「ぴゃあ!!」
テーブルクロスのクロスを引き抜いた。
きれいに抜けて満足してから布を使用人の人に渡す。
「私が死んだって思い込んだらどうするんですか?両親がガチでここへ来て、私のことを死んだなにかだと思い込んで、私はその時どんな顔で二人を見れば?」
「プラカードを持ってびっくり大成功をすればいいんだよ!」
「私と大統領の好感度が地に落ちます!!」
反対したい。
「だめ?」
「そうですねえ、フィクションですって小さく表示すれば……」
「えー、大統領バレルの好きくないなぁ」
「1人で地獄に落ちてもいいんですよ?」
この人恐怖の大魔王かよ。
「ちびっこ達ギャン泣きしますよ?」
「それは困るな。仕方ない。直ぐにネタバレするように台本を書き換えよう」
「私が言わなかったらゼクシィが有象無象になるところだった。こわあ、大統領、こわあ」
感受性の高い彼らに殺人的なネタはまだ早い。
名探偵カナンもバリバリそういうのは出るけど、流血表現とかをなくしているものをデータとして渡しているし、こちらでも加工してある。
ゼクシィは争いなどないから耐性が皆無なのだ。
気絶するのがオチ。
「大統領は未加工のものを見たんですね」
「勿論!大統領はこれでも各星と長年やりとりして、資料も見て、耐性があるのだよ!えへん」
「大統領可愛いよ。あ、間違えた。恐怖の大魔王が生意気に胸をそらさないで」
「??──恐怖の大魔王ってなんだい?」
「1999年に予言された出来事に対する事件ですね」
「へえー、地球も大変だったんだね。今度日本の首相に会ったら大統領愛用の胃薬あげよっと」
ちょ!善意!善意!
「その善意はやばいのでやめてあげて下さい」
大統領の胃薬って確か、ゼクシィの不味い味を煮詰めて混ぜて捏ねて、抽出して、何故か頭が可笑しくなりそうな味がしそうな警告を発する、アレのことだよ。
「大統領、友好関係を保ちたいのなら、ノラえもんヌイでも上げてください。アニメは日本の友好を示せる手段みたいですから」
「うーん、そうするよ」
「いや本当!そうしてくださいっ」
皆さ、匂いを感じ取る器官とか、味覚とか、どこの次元に仕舞ってるんだろうね?
「死体役、やってくれる?ね??ね??ねっ!」
「わかりました。もしパニックが起きたら全部大統領のせいにしますから。それでいいなら」
「もうー、分かったよおお」
くねくねして大統領は嬉しいのダンスを踊る。
ササエさんのアニメのエンディングでダンスにハマったって、ちゃんねるで語ってたな。




