24ロケ地
地球へ行き、映像を撮るために降り立つ。
地球側には後々、映像をゼクシィに公開しますねと言うつもりだ。
今言うと止められるかもしれない。
「ありのままのものを写しておきたいもん」
限られたものを撮るのは違う。
「やっぱりここは、アニメのロケ地か」
やはり皆大好きなノラえもんのゆかりのある場所。
「空き地の舞台!そして、生配信生配信」
ニヤッとイタズラ心が疼き、生配信の為に私はカメラを起動。
・突然始まったぞ
・なになに?
・生配信?珍しい
コメントが流れてくる。
「皆さん。こんにちは。リーシャです」
・お、久々に出てきた
・作者ああ!
・嘘!嬉しい
・今見られてラッキー
・突然の生配信なんで?
「今私は地球に来てます」
・いーなあ!
・私も行きたい
・俺も!早く許可されないかな
・行きたいところ沢山ある
「実は……ふふっ」
思わず先に笑ってしまった。
・わ!作者が笑ってる
・リーシャさん、なんか嬉しそうだ
・なあに??
・気になるワクワク
「ノラえもんの空き地、のモデルとなった場所に来てまーすっ」
バババーンと空き地を写す。
・えええ!!?
・アチキー!
・空き地、キタッ!
・空き地だって!?うっそ!まじか!
・うそ!?うそだ!?私はなにをみてっ
・はわわわ!
・アニメの空き地のまま!
・空き地セットはセットだもんな
空き地の全てを映すと、皆が歓喜する。
「地球にあるモデルの場所なので、ここにしかありません」
・良いなっ
・最高!
・今までで一番の配信になるぞぉ
・過去最高!
・早く行きたい
ついでに、まるっと空き地を堪能して、食べ物配信も行う。
「お腹が空いたのでなにか食べようと思います」
大公開を終えて、いつの間にかお腹も腹ペコ状態になっていた。
私としたことが、お腹を好かせるなんてあるまじき事だ。
適当に歩いていると食堂を見つけた。
・地球の食べ物屋ってこんな風なんだな
・おお
・何屋?
「うどんもカツ丼も美味しそうですね」
思い出す美味しさに目が止まらない。
・作者幸せそう
・こんな笑顔あるんだ
・食事動画、最近になって増えた
・過去10年、なかったのにね
・なんでだろ
・噂じゃゼクシィの主食が食べられないらしい
私のゼクシィの食べ物、無理な話は近所じゃ超有名。
「入ります」
・カララって鳴った
・何式なんだろうか
「こんにちは」
挨拶すると、店員さんが来る。
メニューを渡されてうどんを選ぶ。
「うどんを選びました。うどんとは、長くて汁が美味しい至高の日本食です」
科学の力で声は周辺に聞こえない。
迷惑行為をせずに済む。
・うどん……!
・美味しそう!
・地球のなんだから美味い
・メニューにたくさん載っていた
・他のも知りたいな
・わくわく
「カツ丼とか、ありますね。どっちか迷いました」
・カツ丼、響きが不思議な
・迷う迷う
・同じく
・同じく
・食べてー
・カツ丼、どんなの?
・作者、うらやま
「カツ丼はですね。豚肉などを衣をつけて、油で揚げたものと、卵を一緒に似て、だしで味付けされてます。ご飯の上に盛り付けられたものです」
・作者、料理の話になると滑舌さが増すよな
「おまちどうさま」
「ありがとうございます」
語っている間にやってきたうどん。
・白い?
・長ボソい
・味が想像できん
・教えてくれ作者
「いただきます」
麺を口に入れ、ずるりと吸う。
・吸った
・そうやって食うんだ
・やば。よだれが
・おれも
・お腹空いてきた
・大統領におねだりして、輸入してもらいたい
・大統領!
・お、ね、が、い
・(大統領)願いを聞き届けたなり
・本人!
コメントに登場したらしい。
うん、知ってた。
見てるかなって、皆が分かってた。
「うどんはちゅるりという風に口に入り、柔らかいので噛む力はいりません」
・柔らかい
・おいしそっ
・輸入されたら食べよう
「うどんは味付けの種類だけでも50種類以上あります」
・多い!
・流石は地球
・食の星だよね
・これは、食べねばっ!
・飽きない
・うどん耐久開始
・いいな!食べたーい
・何味?
「カレー味もあります。美味しいですよ」
・カレー、だって!?
・カレーは美味
・カレーうましっ
・カレー
・カレー味も!
カレー皆好きになったみたい。
日本の人もきっと同じ気持ちだろう。
「ふう。ごちそうさま」
完食。
・全部綺麗に
・ごちそうさまあ
・ごちそうさまっ
・食べたい
「出ます」
・お金って紙幣なんだ
「地球は殆ど人力です」
・そうなんだあ
・他の星もまだまだだしな
・私達が他の星をサポートしないと
・ゼクシィ人として、誇りはあるぞ
・人力の文化も悪くない。温かさがある
・そうだね
星間の技術力には差がある。
それは常識だし、皆分かっている。
「どんな文化であっても、アニメを生み出した星に、来ない理由はないです」
・それだー!
・私も一票
・アニメに星は関係ない
・うん!うん!
・ノラえもん!ササエさん!
・スカーレット・エヴァーガーデン
・そう!スカーレット!って、え?
・え?
・え?
・え?
・スカ……なに?
・スカーレット・エヴァーガーデンってなんだ?
・初めて聞いた
・初めて、初耳
・聞いたことない
・なにそれ?
・エヴァーガーデン??
「あー」
アルメイ、見てたんだね。
それでもって、スカーレット・エヴァーガーデンを布教したくなったのか。
「アルメイ。その作品については地球と話し合って色々やりたいから、もう少し待って」
と、呼びかける体で言えばコメントが一気に流れる。
早い早い。
読めないよ。
・作品!?
・新作!?
・なんちゃらエヴァーガーデン!?
・スカーレットってやつ?
・なになに!?
・絶対私達にとってビッグニュースになるものだよ!
・待ってる!
・全裸待機!
正座して待ってるよ、と皆が今か今かと期待している。
笑顔で楽しみにしていて、と予告した。




