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「今日は二人に折り入って頼みがあるんだ。」
俺は恭しく二人に頭を下げこう言った。
「今から、新キャラを作ろうと思う。二人にはその新キャラをスカウトして欲し!」
二人は絶句していた。
何せサービス終了5分前。どうあがいてもチュートリアルの真っ最中になるはずだ。
「正気か?」
大柄な男サイラスは言った。
「もちろん正気だ!RTAでどこまでできるか試してみたくなった!」
サイラスに俺も言い返した。
「でも、それだとグランドフィナーレに間に合わないわ!」
青バラの女剣士サラが言った。
「大丈夫!絶対間に合う!」
「二人を信じてる!」
俺は二人に言った。
二人は分かったと言って俺を送り出してくれた。