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プロローグ
まだ、朝日が昇る前。
一人の男があくびを書きながらモニターの前についた。
「15:00までか…」
手元の時計をふと見ると男は悲しそうに笑ったら。
今日は彼が慣れ親しんだオンラインゲーム「ドラゴンズクラウンオンライン」のサービス終了の日であった。
「さすがにサービス終了の日だけあって人も多いな。」
ログインした彼が向かった先はギルドハウスだった。
オンラインゲームの初心者だった彼に手取り足取りゲームのいろはを教えてくれたのは彼らギルドメンバーであった。
ゲームの最盛期には100人にもおよぶギルドメンバーがいたが今では自分を含め三人だけなってしまっていた。
「思うところはあるが今日は何時まで付き合える?」
最初に声を出したのは大きな剣を背負った大柄の男だった。
「もちろんサービス終了まで付き合うわ!」
次に声を出したのは青いバラのカチューシャをつけた見目麗しい女性だった。
俺を後目に二人は冒険のプランを考え始めた。
彼らの立てたプラン通り冒険をして筒がなくサービス終了のその時を迎えるはずだった。
「残り5分か…」
少ししんみりした時間が流れていた。