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変態魔王とロリコン勇者  作者: 黒木メイ


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9/19

これは…つまり…嫉妬というヤツですか?



何故こうなった。

アランの隣にまとわりつく豊満な年増が一名、我輩の隣に胡散臭い笑みを浮かべて並ぶ眼鏡男が一名。




「疑問がたくさんある。何故なんだ。何故、私があなた達と黒竜を退治にいかねばならないのか。そして、何故あの女はパートナーのお前といなくて、私のアランの隣を占領しているのか。さらに、肉の塊を私のアランの腕にくっつけるのか。疑問ばかりが浮かんでくる。」




「おやぁ。奇遇ですね~。私も疑問ばかりなんですよ~。…今ここであなたにお伺いしても?」




「ふん。お前に答える義務はない。」




「ふふふー。キャラが崩れていますよ。あの方の前でもそんな喋り方をするんですか?」




「ちっ…この腹黒メガネが。」




だいたいアランもアランだ。何故その腕を解かない!!

アラン

と恋人(役)なのは我輩であろう!!




アランの背中を睨み付けるがこちらを振り向きもしない。

イライラが止まらない。




本当、どうしてこうなった。

事の発端は数時間前、たまには上級のギルドの依頼も受けてみようと二人で話していたときの事だ。

どれにしようか悩んでいたときに声をかけてきたのがこの二人だ。




「普段は中級の依頼ばかりなんですが、力試しもかねて一つだけ上級のを受けてみようと思いまして。ただ、少しの不安があり戸惑っていたところにあなた方のお話が聞こえて…もしよろしければ臨時パーティを組まないかと。」




そのようなことを言ってきた眼鏡を見て、私は固まってしまった。

見たことがあるやつだったからだ。

他人の空似?いや、それにしても似すぎている。

このいけすかない感じが…アイツにそっくりだ。




思わず眼鏡男をガン見していたらアランが勝手に了承をしていた。

しかも、何故か機嫌が悪いようだ。我輩と会話どころか顔すら見てくれない。このようなことは初めてで困惑してしまう。




「…何故お前がここにいるんだ。」




「この子が案内してくれたからですよ。」




「!!風の精霊シルフ。」




腹黒メガネ…もとい、べリアルの後ろから申し訳なさそうに覗く姿が現れた。




「どおりでなかなか帰ってこない筈だ。こいつに苛められたのだろう?可哀想によしよし。来い風の精霊シルフ。」




ユエ様ぁ!!申し訳ありません~!!




「泣くな泣くな。悪いのは全てこの腹黒メガネだ。」




「…本当に、転生してしまわれたのですね。」




「…なんだ?疑っておったのか?ならば、知らぬフリをしておけばよかったわ。それより…ただ、私のところまで様子を伺いに来たわけではあるまい?おまえに聞きたいこともたくさんある。」




「はい…実は…」



べリアルが声を小さくし顔を近づけてきた。

聞き取りやすいようにこちらからも近づけようとした瞬間痛いくらいの力で引き離された。




「…こいつに近づくな。」




今までにないくらいに殺気だっているアランに固まってしまった。

アランの後ろには、どうしていいのかといった表情の年増が突っ立っていた。




「ベタベタと、こいつに触れていいのは俺だけだ!!」




それだけを吐き捨てると、そのまま腕を引かれ来た道を戻り始める。




「ア、アラン?!まだ依頼達成してな「そんなもん、アイツらにやらせとけ。…それともなにか?ユエはあんな優男と一緒にいたかったのか?最初っからえらい顔を見て惚けていたもんな。ああいうのがタイプかよ。くそっ。」え?え?」




アランの言っていることの意味が半分も理解できなかった。いや、正確にはなんとなくわかりはしたのだが、自分にとって都合のいいことばかりにしか聞こえなかったので理解することを止めたのだ。




引きずられる様にして連れ込まれたのは…おそらく、男と女が逢い引きするような宿だった。

うむ、思考回路が…停止したぞ。




部屋に通されてすぐさま、壁に叩きつけるようにして囲われた。




「なぁ。…俺よりアイツの方がいいのかよ。」




頬を擽るような軽さで撫でられる。獣のような瞳に射ぬかれ動けない。顔に熱が集まるのがわかる。瞳が潤んだ。




「俺達、恋人だからいいよな。」




「え?…………んむっ!!!?」




思ったより柔らかい唇が落ちてきた。反射的に避けようと俯くと、簡単に手で顎を掬われ上に向けられ逃がさないとでも言うように深く重ねられる。

何度も啄められるうちに息苦しさが押し寄せ口を開いてしまった。




「?!んぁっ!!……んちゅ…んんっ」




いつの間にか、壁とアランの身体にピッタリサンドされ足と足の間にはアランの足があり固定されていて少しも逃げれそうにはなかった。

それでなくても、深くなった口付けにより毛ほどの抵抗もできなくなっていた。




これは夢…そう…欲求不満の我輩が見ている夢なのだ…




こんな幸せな夢なんてそうそう見れない。

たくさん味わなければ…




「アラン…もっと…」



「っ…本当凶悪だな…」




トロトロに溶けて、溶かされて…いつの間にか…意識すら消えてしまっていた。

















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