名もなき旅人の影

第1時代の3786年、アーナラ大陸は地獄から蘇った魔王ザヒダクによって恐ろしい闇に覆われた。彼はオークの軍勢と人類を裏切った者たちを引き連れて現れた。彼がもたらしたのは戦争だけでなく、あらゆる生命を堕落と絶望に陥れる邪悪な魔法だった。

この脅威に直面し、人類はエルフ族との同盟を余儀なくされたが、それでも情勢を覆すことはできなかった。戦争は700年以上も続き、多くの王国が滅亡した。最終的に、4人の偉大な魔術師が全てを犠牲にして、ザヒダクを虚無の中へ封印するための究極の呪文を唱えた。その封印を解く方法が記された書も姿を消した。

アーナラはかろうじて平和を取り戻しつつあったが、闇の記憶は時と共に薄れていった。しかし、永遠に続く封印など存在しない。地の奥底で何かが目覚めようとしている……そして、新たな旅が始まろうとしている。それは英雄たちのためではなく、名もなき者のための旅。その運命を知る者は、まだいない。