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ミッション4.女の人を助けよう

「ごめん。困ってるから助けてくれない?」


「なるほど。……と言うことらしいですけど、お兄さん達は無理矢理何かやるんですか?」


「ちっ。面倒くせぇガキだな。……おい。潰すぞ!」

「「「おぅ!」」」


女の人を2人で抑えて、他の男の人たちは私の周りを囲む。私は潰されてしまうみたいだね。

まず1人が僕を羽交い締めにして、他の1人が僕へ拳を放ってくる。当然私はそのまま当たりたくはないわけで、


「身体強化……ほいっ!」


「「なっ!?」」


デイリーミッションの報酬の1つ、スキルの身体強化を使って地面を蹴る。そして浮いた足で殴ってくる人のパンチを回避。

した瞬間


――――――――――――――――――――

緊急ミッション


・女子大生を助ける

 報酬:スキル『魔力感知1』『魔力操作1』『無属性魔法1』

    ????から??の誘い

――――――――――――――――――――


新たな半透明のボードが現れた。いつものデイリーミッションではなく、緊急ミッションと書かれている。おそらく今回の女の人を助けるミッションなんだろうが、あの人は女子大生なんだな。分かってなかった。

と、そんなことよりも大事なことがある。報酬だ。報酬に、魔力やら魔法やら書かれてるぞ!とてもファンタジーじゃないか!思わず胸が高まるな!すぐにこの男の人たちを倒してしまうことにしよう。

???はよく分からないが、それも悪いモノでは無いはずだ。……たぶん。


「はっ!」


パンチを回避した足を、今度は重力に任せて振り下ろす。すると綺麗に頭に踵がヒット。脳を揺さぶることが出来たようで、私の踵落としをくらった人は倒れた。当然私はそこで反撃をやめるわけがなく、今度は後方へ頭突き!


「がっ!?」


羽交い締めしてきた人の鼻へクリーンヒット。もしかしたら折れているかもな

それによって拘束の力が弱まったので今度は後ろ足を上げて股間を蹴り上げ、完全に脱出する。そしたら回転しながら肘打ちで頭に1発。更にその体を持って振り回す!


「「「ガハッ!?」」」


路地裏と言うこともあって狭かったから、私の振り回した人は周りの人を綺麗に巻き込んでいった。これで残りは女の人の方にいる2人だけ。

こういう不利な状況の時は人質を取ったりされる可能性が考えられるから、そうなる前に潰す!


「「ぐほっ!?」」


「……ふぅ。終わりましたよ。大丈夫でしたか?」


私は笑みを浮かべて女の人に問いかける。まだ理解が追いついてないみたいで、しばらくぼかんとしてたけど、


「あ、ありがとう!助かったわ!」


って言いながら抱きついてきた。……おぅ。顔にアレが当たってますよ。

とりあえず無事ではあるようだな。と、思って安心していると、


「ねぇ。お礼に、私と遊ばない?」


「…………は?」


ちょっと頭の痛くなることを言ってきた。

そして、次の瞬間私の緊急ミッションに変化が起きて、


――――――――――――――――――――

緊急ミッション


達成済み

・女子大生を助ける

 報酬:スキル『魔力感知1』『魔力操作1』『無属性魔法1』

    女子大生から遊びの誘い

――――――――――――――――――――


となっていた。???って何かと思っていたが、そういうことだったのか!と言うことは、ミッションの報酬であって努力の結果であると考えて良いのか?私はムダな努力が嫌いだし、結果を捨てるなんて事は……。


「ねぇ?どう?遊んでくれないかしら?」


「……助けない方が良かったですか?」


いけないな。危うく頷いてしまうところだった。まずは、こちらも質問をして気持ちを落ち着かせよう。努力の結果も、全てが良いモノとは限らないからな。うん。


「いやいや。流石に私が遊びたいって言っても、こんなに沢山の人に乱暴されるのは嫌よ」


「……それを言えば、この人達も引き下がったのでは?」


「えぇ~。そんなことを言ったら、ビッチだと思われるじゃない」


「いや、私への発言の時点ですでにビッチですよ」


出会ってまだ数分しか経ってない相手を遊びに誘うとか、かなりイカレてると思うぞ。しかも、この人の言う遊びって、そういうことだろ?


「えぇ~。私はそんなんじゃ無いわよぉ。ただ純粋に遊びたいだけだってぇ」


「ふぅん。……じゃあ、どこに遊びに行くつもりなんですか?」


「……ホ、ホテルに2人で」


「やっぱりビッチじゃないですか」


一瞬違うのかと思ったけど、やっぱりそう言うことらしい。

ただ、だからといってすぐに断る決断が出来るわけではないけどな。私といえど、高校生になるわけだし。なるわけだし!


「……遊びなら、良いですよ。ただ、それ以上の関係はなしで」


「OK!じゃあ、早速行きましょう」


「えっ!?ちょっ!?」


私の体が宙に浮く。なんと、抱えられてしまったのだ。幾ら私が幼いとは言え、それでも充分体重はある。私を抱えるには相当な筋力が必要だと思うのだが、


「……あなた、もしかして自分で男の人たち対処できたんじゃないですか?」


「………………」


無言で顔をそらされた。そういうことらしい。

そんな会話をしながら抱えられて運ばれること数分。私は1つの家に運び込まれた。


「ん?ホテルなのでは?」


「あぁ~。ほら。ホテルって高いから、やっぱり家の方が良いかなと思って。……あと、君の見た目的に問題があると思ったのよ」


後半に付け足されたのが本音だと思う。私はかなり泣きたくなった。

むしゃくしゃするので、この人を私が座ってるソファーに引っ張って、


「え?ちょっ!?」


何か言おうとするその唇を塞ぐ。突然のことにビックリしているのか、完全に思考も体も固まっている。都合が良いのでその勢いのまま押し倒して、

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