『詩の本質的瓦解』・・・『詩の群れ』から
『詩の本質的瓦解』・・・『詩の群れ』から
㈠
怒りの権化という点では、詩人は皆、怒っているよ、だろうだ。
なんだって、それは、何に対する怒りなんだろう、え?
それは、毎日毎日、どれだけ良い詩が執筆出来るか、ということに対する、怒りさ。
そうか、つまり、何処まで最上の詩人になれるか、という格闘か、だろうだ。
㈡
だろう、意味が不明だって、詩が出てこないと、意味がないからね、だろうだ。
だろうだ、詩人であり続けること、それは、難しいことなんだろうな。
だな、詩人が詩人でなくなる時、本質的瓦解が始まるだろうからね、だろうだ。
そうだろう、まさに、瓦解に対する、怒りでもあるな、だろうだ。
㈢
つまりは、詩の本質的瓦解ってことで、詩人である前に、詩、そのものが、本質的に瓦解するんだ。
成程な、結果オーライでは済まされない、詩人の位置なんだろうだろうだ。