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詩集「カンテリアン」  作者: 維酉
たまゆら
5/36

たるむ

ひび割れたレモンを

横に並べていって

水平線と見比べてみる


水平線は

ゆっくりとたるんでいって

歪んでいって

凸レンズに透かしたみたいに

ぐにゃりと消えていく


光景のなかに

ほんの一瞬だけよぎった

垂線の狭間に

ちょっとだけ揺らいだ

虚像と実像と偶像の

ちょうど中間位置にいる

手を繋いでいるようで

そうでもない


ピンボケした空に向かって

小石を投げつけてみて

草を根っこから腐らすつもりで

あたしの世界に毒をまいた

まだ

たるんだままの水平線

いらだちを隠さずに

レモンを割ってみせた

うーんこの。

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