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酔う
メトロノームの
カチカチって音が
いつにもましてうるさ過ぎたよ
きみがいう
「想像の反対は喧騒だね」
どうやらそうらしいよ
音が満ちて
リアルに引っこ抜かれてしまう
遊歩道 その先
佇むきみの横顔だよ
小さな言葉で
あたしの鼓膜を破ってみせてよ
なにも聞こえなくていい
きみが見えていればいい
そう思うのは
昨日に疲れ切ってしまったからなのかい
愛さえいまは
どうだっていいよ
静寂の中で ナイフはいつも無力だ
当然のようにスナイプして
その引き金を引いて
あたしの心を殺してくれよ
プレゼントするよ
殺人用の弾丸をきみに
酔うためのカクテルをグラスに




