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詩集「カンテリアン」  作者: 維酉
アルルと空
22/36

酔う

メトロノームの

カチカチって音が

いつにもましてうるさ過ぎたよ

きみがいう


「想像の反対は喧騒だね」


どうやらそうらしいよ

音が満ちて

リアルに引っこ抜かれてしまう

遊歩道 その先

佇むきみの横顔だよ


小さな言葉で

あたしの鼓膜を破ってみせてよ

なにも聞こえなくていい

きみが見えていればいい

そう思うのは

昨日に疲れ切ってしまったからなのかい


愛さえいまは

どうだっていいよ

静寂の中で ナイフはいつも無力だ

当然のようにスナイプして

その引き金を引いて

あたしの心を殺してくれよ


プレゼントするよ

殺人用の弾丸をきみに

酔うためのカクテルをグラスに

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