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詩集「カンテリアン」  作者: 維酉
エリー vol.2
20/36

透明

透明っていうのは

なにも消えて無くなるって

そういうものだと思っていたよ

透明っていうのは

触れられなくて

この指の隙間から

ぽろぽろと落ちていくものだと


歩道橋でのぞいた

昏いせかいだったよ

陽が落ちたら

黒が塗りつぶしていく


瓶詰めの空気に

色はなかった

だれがせかいに色をつけたの

塗り忘れがあるよ

むらもある……


消えて

忘れられて

でもそこにいて

透明なまま

ここにいるよ

待っているよう

きみがいった

ような気が

した

から


境界線が、痛いよ

机の上で

ボールペンが寝てる

黒色のボールペン

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