表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
詩集「カンテリアン」  作者: 維酉
たまゆら
2/36

スカート

ほら

春風に乗って

だれかの温度が

溶けだした季節が

通り過ぎていくようだよ

遮断機の前で

止まらずに


過るのは

まだ

幼かったころの思い出

へたなひらがなしか

書けなかった日のつれづれ

何年も前と

同じ桜がひらひら散って

風が

スカートを

ふわりと膨らます


緩やかな日々

それは夢うつつ

境目のない穏やかな情景

ささやかな慕情

それは春のようで

もう二度と帰らない

あたたかな季節


季節が巡り巡るだけ

あたらしいひとと巡り合う

季節が過り過ぎるだけ

しらない風が吹き抜ける

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ