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くだんねー
都会のベランダで
缶チューハイでもいかが
夜 ネオンが溶けた風を受けて
光の粒子とアルコールが
甘みの中に混ざりあうのだよ
くだらねー世界に
一泡吹かせてやろうかって
ほら 飲み干したら缶でも投げてさ
そういう話をしたいんだ
あいつはバカで
そいつはアホで
こういうこというあたしたちが
一番クズだって笑いたいんだ
そうでもしなきゃ
人間なんか辞めちまいそうさ
生きることを躊躇っちまいそうさ……
くだらねーのはあたしで
きみはロクデナシなのだよ
笑けてくるさね
どうにもなんなくて
あぁ いまなら
カッコつけて好きだっていえる
ロックに生きてるって笑える