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令嬢が女騎士に転職したらチートになりましたわ。  作者: 葉月 いつか
可憐な女騎士リリー
5/22

散歩をしましょう

『んー・・・よく寝たわー』


目が覚めてベッドから起き上がると、

フワリは既に起きていて部屋中を飛び回っていました。


『リリー、おはようなのー!』

『おはよう!今日も早起きね』


いつもフワリは私が起きると、飛んで私の元に来て挨拶をしてくれます。

うふふ、可愛いですよね、さすが私の娘です。

あ、間違えました、妖精です。


まぁ娘みたいに可愛がっているのは間違いではありませんが。


私はベッドから立ち上がってそのままお手洗いの場所に行き、

ネグリジェを脱いで私服に着替えました。


今日はフリルブラウスとプリーツスカートの組み合わせにします。

両方白色ですがフリルブラウスのリボンが黒色なので、

全身が真っ白という訳ではありません。


着替えを終え、財布を持ってフワリに呼び掛けました。


『フワリ、今日は散歩をしましょうか』

『わーい!やったのー!』


家の中で飛び回るのは窮屈ですからね、

外を散歩して飛び回ってほしいです。

あら?飛んでいると散歩と言うのでしょうか?

・・・細かい事は気にしたら負けになりますね。


私は家を出てドアに鍵を掛け、フワリに一緒に散歩をしました。


『うん!今日は快晴で散歩日和ね!』

『天気が良いのが一番なのー!』


散歩と言ってもなんだかんだで三十分以上歩きました。

少しだけお腹が空いてしまい、何かを食べる事にしました。

丁度二、三件先の建物がパン屋さんになので入りました。


『んーパンの香りがするわ』

『美味しそうなのー』


ほんのりと甘く、まろやか香りがします。

店内の真ん中にあるテーブルに色んな種類のパンが置いていました。


左側からクリームパン、蒸しパン、バゲット、クロワッサン、アップルパイ、以下略。

どれも美味しそうですが、私とフワリで相談してクロワッサンを買う事にしました。


カウンターに一つのパンを持って行き、

女性の店員に銅貨を二枚支払ってお店を出ました。


『いただきまーす!』


お店を出た直後にクロワッサンを一口ぱくりと食べました。


『うん!サクサクで美味しい!』

『私も早く食べたいのー!』

『あ、ごめんなさいね。ほらフワリ、どうぞ』


私はクロワッサンを手でちぎり、

フワリは両手いっぱいにパンを持ってぱくりと一口食べました。


『サクサクしてるのー!』

『でしょう?遠慮しないでいっぱい食べてね』


二人でクロワッサンを食べていると、

手に持っていたパンがあっという間に無くなりました。


もう一つ買えば良かったかしら?

まぁ、あまり食べ過ぎてしまったら昼ごはんが入らなくなってしまうので、

これぐらいで丁度良いでしょう。

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