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令嬢が女騎士に転職したらチートになりましたわ。  作者: 葉月 いつか
青の女騎士スフィア
3/22

お小遣い稼ぎをしましょう

家から数十分歩いた所にギルド会場があり、早速入りに行った。

ドアを開けると同時にみんなの視線が私達の方に集まり、声を掛けた人が何人もいた。


『おー!リリーちゃんだ!』

『今日も美人だなー!惚れちゃうぜ!』

『俺はスフィアちゃんの方がタイプだぜ?』

『妖精ちゃんも相変わらず可愛いなー』


リリーとフワリは照れくさそうに皆んなに言葉を返していた。


『皆さん、おはようございます。今日もいい天気ですね』

『天気が良いのー!』


リリーとフワリはこのギルド会場で人気者だ。

まぁ、美人で可愛いし綺麗だから人気が出るに決まっている。


ギルド会場にいた人達に軽く挨拶を終えた私達は、

依頼書が貼ってある掲示板に向かった。


そう、ここで自分が好きな依頼を受け、依頼が成功すると報酬が貰える仕組みだ。


『んー・・・何の依頼を受けようか?』

『そうねー、どうしましょう?』

『二人ともどうするのー』


依頼の内容は薬草探し、スライム退治、オークの討伐、リバイアサンの討伐がある。

・・・はっきり言おう、極端すぎる。


リバイアサンは倒せない事はないけど、

馬車に乗って数時間掛かる湖にいるから面倒だ。

だから今回は無難にオークを討伐する事に決めた。


オークは町外れにある森に出没してから、一時間もしないで行ける。

私は依頼書を剥がしてギルド員に申請をした。


『ああ、完了した。君達なら大丈夫だと思うけど、いちよ気を付けて行って来いよ』

『はい、ありがとうございます』

『うん!行って来るわね!』


ギルド会場を出て、町外れにある森に向かった。

森の中を歩いていると三体のオークがいた。

私達は木草から様子を観て、戦闘態勢に入る為にそれぞれの武器を取った。


私は槍を構え、リリーは剣を構えた。

フワリは回復魔法しか使えないので、木の上で見学をしている。

もし怪我をした時はお願いすると言っておいた。


『良し、じゃあやるか』

『うん!準備は良いわよ!』


同時に木草から飛び出してオークに立ち向かった。

一番手前にいたオークはリリーに木の棍棒を振ってきたが、

リリーはオークの頭上を跳び超えて身体を反転し、

背後から首を狙って剣で切り離した。


『えぇい!!』


2メートル程は跳んでいただろう・・・流石リリーだ。

私も負けじと良い所を見せる為に本気を出した。

オークが目の前まで来て、木の棍棒を振り下ろそうとしたが遅すぎる。


私は槍で相手の心臓を突き刺すと、相手は力尽きて後ろに倒れた。

さて、もう一体は後ろか・・・。


気が付いていたが、リリーが心配をしてくれて声を掛けてくれた。


『スフィア気を付けて!後ろにいるよ!』


私は口を開いてから槍を持っている右手だけを持ち替えた。


『ああ、大丈夫だよ。安心して』


同時に後ろを観ないで片手で槍を投げ付けてやった。

振り返るとオークの心臓に槍が刺さり、力尽きていた。


刺さっていた槍を抜くと、

リリーが近付いて来ていて一言を言われた。


『凄い神技ね・・・』

『そうか?大した事ではないさ』


そう、攻撃パターンや体長や距離を把握して、

槍を何処に投げたら心臓に当てれるかは簡単に予想が出来る。


周りを見渡してこの辺にモンスターがいないのを確認し、

木の上に隠れているフワリを呼んだ。


『フワリー!安全だから降りてきて良いぞー!』

『フワリー!こっちにおいでー!』


あれ?返事がない。

もう一度呼ぼうとした時にフワリがやっと帰って来た。

どうして少し遅れたのかを尋ねると、小鳥さんと仲良く遊んでいたらしい。


・・・気楽なもんだなー。

まぁ、フワリらしくて可愛いけど。


こんな調子でオーク六体を倒し、森を出てギルド会場に戻った。

ギルド員の確認が終わると報酬が貰えた。


『全部で銀貨30枚だ』

『やったのー!これで美味しいものが食べれるのー!』


フワリが嬉しくてはしゃいでいると、

周りの人がクスクスと笑っていて恥ずかしかった。


『フワリ、もうちょっと声を抑えて』

『はっ!?ごめんないの!!』


分かればよろしい。

今回は丁度分けれるから銀貨をリリーと仲良く分けた。


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