令嬢を辞めて女騎士になりました
こんにちは、葉月いつかです。
令嬢が女騎士になったらチートになっちゃった女性主人公の物語になります。
気楽に読んで貰えたら嬉しいです。
『んー・・・良く寝たわー・・・』
天井付ベッドからゆっくり起き上がると、
妖精のフワリがいつものように家中を飛び回っていました。
私が目をさめたことに気が付くと、こちらに寄って挨拶をしてくれます。
『おはようなのー!』
『うん、おはよーフワリ』
まず起き上がってすることはベッドの近くにある窓を開け、
心地よい風に当たることです。
うん、今日は天気がいいわね、晴れて良かったです。
次に行動する事は日記帳を椅子に座りながら読み返すことです。
ここ最近で環境の変化をしてからこのようにしています。
『ふふっ、もうこの町に引越しをしてから一ヶ月も経つのね』
『スフィアの故郷に引越していつでも会えるから嬉しそうなのー』
『ちょっ、フワリ!そんなにハッキリ言わないでよ。恥ずかしいじゃない』
『だって本当のことなのー』
そう、実は私達はスフィアが住んでいるこの町、ウィリックに引越しをしたのです。
スフィアが旅の途中で故郷に帰る話になり、
会えなくなるのが嫌で来ちゃいました。
あ、でも心配には及びません。
一度自分の故郷に帰って親の許可をちゃんと貰いましたからね。
昔の事を考えながら日記帳を読み返していると、
フワリが肩をちょこんと指で押して知らせてくれました。
『リリー、そろそろスフィアが来る時間なのー』
『えっ?』
振り子時計を眺めると、
あと数十分でスフィアがうちに来る時間帯なので驚きました。
『もうこんな時間!?大変!急いで着替えてハーブティーの準備をしないと!!』
『私も手伝うのー!』
朝からドタバタして少しだけ疲れました。
さてと、後はスフィアを待つだけですね。