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幸運の女神 共通②
――学園で功績をあげるにはなにをすればいいの。
私の頭には父に娘と認めてもらう事しか考えられなかった。
「楽しみ!」
「はやく放課後にならないかな……」
彼女たちはなにをそんなに浮かれているのだろう。
「こんにちは」
「あ、あなたは転校生の式札さん？」
●どんな返事をしよう？
〔ちょっといい？〕-
〔ええ、あの……〕-
「なにか聞きたいことでもあるの？」
「あなたたちがなにか楽しそうにしていたから。もしかして庭園でお茶会でもあるのかしら？」
聞かれてまずい事だったのか、二人は顔を見合わせる。
「あの、秘密にしてほしいんだけれど私達人気アイドル・カラシのファンで……」
「ライブが楽しみだから……」
二人はもっともらしい事を言っている。しかしツメが甘い。
ネットで調べたがカラシは絶賛地方ライブで今は東の反対でライブ中である。
他になにかあるのだろう。
「キャー!!」
まるでアイドルが来たかのような歓声があがる。
