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嫌になるほど絶望的に青い空

作者: 悪之文学

青い空




もぅ何回泣いただろうか


涙が頬を伝っている感覚も麻痺して、気づけば床に零れ落ちている



憂鬱。



ずっと前から痛みなんて消えてた。いや、忘れてしまったのかもしれない。



私はずっと長袖。見せぬように、逃げるように。


私のちっぽけな『助けて』なんて届く訳ないよね


明日はどうしよ。どうやって生きよう。



惨めかな?辛そう?痛くないの?




死にたいよ。



でも、駄目なの。



だって朝が来ちゃうから、私がいなくなっても残酷な朝は来る。

そして私を夕方まで拷問するの。



苦痛だよ。こんなの普通だよ?



だから、私は今日もこの暗い部屋で泣くのかもしれない。


部屋の中で憂鬱になって勝手に感傷的になって、小さな事も許せなくなって…また、やっちゃうんだろうな。



ほら、朝が迎えに来た。

遊ぼうよって…




朝日が閉め切ったカーテンを照らし出した時、部屋が明るくなった。


同時に私は恐怖した。




咄嗟に携帯を窓ガラスに投げつけた。



私の小さな反撃。


ガラスの崩れた音で朝が壊れたと錯覚した。



朝が壊れるはずもなく、割れた窓ガラスから入る微風。


カーテンが風に吹かれてカーテンレールを伝っていった時に、目に飛び込んだ



『青く澄みきった空』




忘れていた。



空がこんなに青いことを





赤い空

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