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初ダンジョン

投稿遅くなり申し訳ないです。

昨日投稿しようとしたのですが、サブタイトルを入れないで投稿して本文が消えてしまいました。


感想ありがとうございます。

30歳になれば救済委員会からメールが届く・・・かも?


冒険者の朝は早いらしい。

昨晩はあんなに激しくしたにも関わらず、マリンは朝早くから起きていたようだ。

マリンが水飲みにドアを開けた際に、朦朧としながら頭を覚醒させた。


「あ、ご主人さま。すみません、起こしてしまいましたか」

「いや、大丈夫だ。それにしても早いな」

「ええ、ダンジョンで生活を営むものは日中よりも人が少ない朝方から潜るものです。あ、ご主人さまがおつらいのであれば、初ダンジョンですので余裕を持ってからでも・・・」

「いや、そういうことなら早く行った方がいいな」

郷に入ったら郷に従えというし、それに俺もマリンとこの世界でやっていくには金は持っていたことにこしたことはないしな。


さすがにダンジョン冒険者が数多くいる町の宿だけあって、朝方から朝食が配膳されているようだった。

昨日激しく運動したせいか、朝早い朝食でもがっつり食べることができた。

マリンもさすがこの世界の住人だけあって、俺と同じぐらいの量の朝食を食べていた。

自分が奴隷だっていうことで遠慮しているようだったが、遠慮されるほうが気にすることを伝えて、動揺しながらも俺の方針に従ってくれたようだ。



朝靄が出ている街並みは日中の喧騒をまるで感じさせなく、何とも言えない感動を俺に与えてくれた。昨日はひきこもりだった頃には考えられないような一日を過ごしたが、俺は満更でもないこの世界で、前の世界でやり残した全てを取り戻そうと一人心に誓っていた。



俺はマリンに町からダンジョンまでどれくらいかかるのかと確認した。

「あ、はい、あれがダンジョンです」

マリンが指差した方を呆けた表情で視線を向けると、そこには大きな石門とその前に円状の広場があった。

町の門を抜けてからまだ歩いて5分も経っていなかった。

直線距離で300Mほどであろうか。巨大な石門とその前には広場を囲うようにたくさんの冒険者たちがたむろしていた。


LV30以上の剣士募集や、魔法使いジョブ歓迎など、そこかしこに看板が立てられている。

パーティメンバーの募集の看板は、どこか高校時代の部活勧誘などを彷彿させた。

そういえばひきこもりだった頃にやっていたオンラインゲームでもこんな風景はあった。

実際に目の当たりにするなんて思ってもみなかったが。



俺はそんな広場を眺めながらパーティメンバーについてマリンに尋ねてみた。

「パーティメンバーは前にも話した通り、大体4人ぐらいが理想とされています。前衛3人と後衛1人がオーソドックスな形ですね。

回復役と魔法使いを分ける場合もあります。ちなみに1つのパーティに限界人数は10人です」

「パーティに限界人数なんてあるのか?そもそもパーティって一緒に行動する人数じゃないのか?」

「いえ、パーティというのは、ある魔石で組むことが可能になる一種の魔法です」


マリンが言うにはパーティを組む為の魔石を使用して、それぞれのパーティを構成する必要があるようだ。

メリットは魔法効果の拡張や経験値共有。デメリットは経験値分配とアイテム報酬の分配だそうだ。

「ちなみにその魔石って持ってるのか?」

「はい、私が以前使用していたものですがこれで問題ありません」

マリンがバッグから取り出した魔石を見せてもらった。

赤い色の、掌に収まる程度の大きさで、空に掲げてみると透き通った綺麗な石だった。

「へえ。綺麗だな。じゃあ早速パーティを組んでみたいが、どうすればいいんだ?」

「えっと、その魔石を持ってパーティを組む相手を見て、パーティ参加させたいと願ってみてください」

俺は言われた通り魔石を持ちながら、マリンをパーティ参加するように念じてみた。

「あ、来ました。承諾しますね」

何が来たのかわからんが、一瞬マリンと見えない線でつながったかのように引っ張られる感覚があった。

「これでパーティを組むことができました。よろしくお願いします。ご主人様」

「お、おう。よろしくな」


これでパーティを組むことはできるようになったが、

仕組みはよくわからん。

システムは理解できるが、どうやっているのかわからん。



俺はパーティというシステムの詳細をマリンに確認しながら、巨大な石門を通過した。

石門と言っても大きな鳥居みたいなもので、特に門番が立っていることもなく、普通に通ることができた。

危険度が高い洞窟などは門番が立っていて、LV制限などがあるらしい。

確かに無差別にダンジョンに侵入して、無駄死にしたらダンジョンを成長させるだけだしな。



ダンジョンの中は普通に薄暗かった。

ダンジョン前の広場の様子から、もっと明るいイメージを持っていたが、ダンジョン内は寒々とした雰囲気で

なんというか深夜の墓地に肝試しに出かけるようなそんなおどろおどろしい気持ちになった。

マリンはそんな俺の気持ちを察してくれたのか、俺の手をきゅっと握ってくれた。

胸を締め付けられたような気持ちから解放してくれる手の温もりの主を見ると、恥ずかしそうに俯いていた。

恥ずかしいならしなければいいじゃないかと言いたくなったが、可愛かったので何も言わなかった。

リア充爆発しろ!って聞こえてきそうだ。まあ俺が目撃しても当然呪いの言葉を投げかける雰囲気だったが。



「ダンジョン初心者はどれぐらいの階層を攻略するのがいいんだ?」

「大体1~4階で慣れていくのが通常ですね。ご主人様なら5階くらいから挑戦して問題ないと思います。それに1~4階はスロースライムしか出ませんので特にうまみはないですから」

俺の実力をどれぐらいで見繕っているかわからんが、できれば初心者向けのモンスターで体を慣れさせていきたいが、

期待を向けられた言葉に俺には頷くという選択肢しかなかった。



気持ちの余裕ができてきたので、ダンジョン内を見回してみた。

現在は入り口近くの小部屋にいる。入り口近くなのだが、外の光は入ってこないようだ。

ダンジョン内の壁から淡い緑色の光が発せられているようで、それでダンジョン内で松明などの光がなくても探索できるようだ。

マリンの話によるとこれらの光はダンジョン内に生息するヒカリゴケという植物が発している光らしい。

魔力を吸収して光るらしく、なんとなく光合成みたいだなと思った。



俺が小部屋内を珍しそうに見渡していると、いつの間にか俺の手から離れたマリンが俺を呼んだ。

「ご主人様、冒険者の方が5階行きのワープホールを出していただけるそうなので、早速行きましょう」

マリンの近くには入り口近くで屯していた冒険者が一人立っていた。

マリン曰く、お願いしたら出してくれた、だそうだ。

鼻の下を伸ばしているが、どんなお願いの仕方をしたのだろうか。



冒険者は俺の顔を見ると、軽く舌打ちをしたようだが、マリンの笑顔でまた鼻の下を伸ばし

マリンの目の前に人一人が入れるような渦巻状の穴を出現させた。

これがワープホールか。なんか渦潮みたいだな。色も青いし。

「ご主人様、行きますよ」

俺の手を取るマリンを見て、また冒険者が舌打ちをしたので、俺は冒険者の目の前でマリンの胸を鷲掴みして穴の中で飛び込んだ。

冒険者の顔が憤怒の表情へ歪むのを感じながら、目の前の情景もまた歪んでいった・・・。

3連休はじまりましたね。

みなさんはどこへ行かれますか。


私は引っ越し準備と小説を書いて過ごします。

休日最高ですね。

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