新しい世界
感想頂いた方ありがとうございます。
とても嬉しく思いました。
拙い文章と何番煎じかわからないほどの内容ですが、
これからもがんばっていきます。
次に目を覚ますとそこは草原だった。
「本当に異世界に来てしまったわけだが。これからどうしよ。」
一人ぽつんと感動やら不安やら訳がわからない感情を抑えつつ、とりあえず今後の身の振り方を考えることにした。
まず町へ向かおう。
そこでこの世界の情勢とか生活するための方法を考えよう。
ふと足元を見ると見慣れないバッグが置いてあった。
「なんだこれ。俺の部屋にあったものじゃないな・・・」
俺の部屋にあるのであれば、二次元キャラの絵が描かれていないはずがないからな。
とりあえずバッグを開けてみる。
バッグの中には黒い短剣と4つの宝石が埋め込まれた指輪が入っていた。
「ああ、これがポイントで割り振った武器とアクセサリか。アクセサリはともかく、16ポイントも振った剣が短剣ってどうなんだろう」
とりあえず目の前の武器とアクセサリを手に取ってみる。
頭の中に知らないはずの知識が入ってくる気がした。
魔剣カオスの幼剣 LV1
スキル:攻撃力上昇 HP吸収 属性無視 リフレクト貫通
森羅万象の指輪
スキル:4属性攻撃吸収 呪術無効 千里眼
「お、おお。なるほど。装備すると武器情報がわかるのか。武器にもLVがあるのか、ってことは俺自身にも何かジョブLVとかあるんじゃないのか」
自分自身を手で触ってみたり念じてみたりとしてみたが、何も情報を得ることができない。
何か方法があると思うが、今はわからないので後回しにする。
バッグの中に他にないか弄ってみると、封筒が入っていた。
表裏を見てみると、そこには魔法使い救済委員会と書かれていた。
やっぱり救済委員会か。謎だらけの団体だな。というか、人を異世界に送り込むことができること自体、もう人智を超えてるな。
ビリビリと封筒の口を破ると、手紙と透明なカード?みたいなものが入っていた。
カードは後回しにして、手紙を読んでみる。
魔法使いになった君へ。
おめでとうございます。これから新しい人生が始まります。
第2の人生で何を求め、何を得るかはあなたたちの自由です。
がんばって自分の欲望を開花させてください。
私たちがこれからあなたに接触することはないでしょう。
同封していたキャラカードで自分の情報を確かめてみてください。
それでは、今後のご多幸をお祈り申し上げます。
魔法使い救済委員会
まったく目的がわからんが、とりあえず救済委員会に縛られて生活するってことはないようだ。
変な世界に送り込まれて救済委員会にこき使われていては、やってられないからな。
キャラカードと言われる透明なカードを手に取ってみる。
キャラ名:ロック・ウィスパード
性別:男性
年齢:18
ジョブ1:旅人LV1 敏捷微上昇 体力微上昇
ジョブ2:
ジョブ3:
ジョブ4:
ジョブ5:
所属ギルド:
あれ?名前がおかしくないか?俺の名前は・・・あれ?えーと、思い出せない。
もっとありきたりな名前だった気がするが、まあいいか。
気にはしない。
年齢が1回り下になっていたとしても気にしない。
だって新たな人生を得たというのに、人生の3分の1を消化した状態でスタートなんてごめんだ。
ジョブはまあ旅人と言えなくもないよな。
これはデフォルトなのかな、まあ複数ジョブつけられるわけだし、今後は増えていくだろう。
キャラカードの上部分には、
キャラ情報、スキル一覧、呪文一覧、召喚一覧とタブがいくつかあったので
それぞれ確認してみた。
キャラ情報は今見たから、次はスキル一覧だな。
スキル一覧
翻訳:この世界のあらゆる言語に対応できる。普通に話すだけでどの種族とも対話可能。
詠唱省略:スキルや呪文に伴う詠唱を省略可能。
千里眼:自身のLVに応じて高度での俯瞰地図を参照可能。
どちらもパッシブスキルになるのだろうか。
まあ呪文唱えるために詠唱省略を毎回使用していては、無駄だからな。おそらくこれもパッシブだろう。
呪文一覧
空間移動:一度でも行ったことがある場所に移動することができる。
蘇生:瀕死状態のキャラを蘇生することができる。ただし消滅したキャラは蘇生することができない。
空間移動呪文は多用できそうだな。蘇生魔法は目の前で今にも死にそうな者だったら蘇生可能で、死んでいて肉体が存在しない状態では使用できないってことだな。うむ、汎用性ないな。
召喚一覧
精霊召喚:その地に関わる精霊を召喚することが可能。
説明文がだれてきている気がするが、もっと詳しく教えてほしい。
その地に関わる精霊を召喚して何かいいことあるのか。まあおそらく戦闘で使用するのだろうが。
ひとまずキャラカードのチェックも行ったし、町を探してみますか。
さっきスキル一覧に存在していた千里眼を試しに使用してみることにした。
要はグー○ルマップみたいなものだろう。
・・・スキルはどうやって使用するのだろうか。
「千里眼!千里の彼方を見渡す目!サウザンドアイ!」
いや、真面目にやってるんですよ。周りからみたらあやしい奴が叫んでるようにしか思えないだろうな。
ちょっと恥ずかしくなったので、頭の中で千里眼と唱えてみた。
すると自身の視界がどんどん上昇していった。
いや、目を開けると実際には草原に座ったままだったので、自身が浮いているわけではないらしい。
もう一度瞼を閉じてみると自分がいる草原が小さくなるほどの俯瞰情報を得ることができた。
冷静に自分のいる場所を確認しつつ、周りに町がないか確認してみる。
自分の場所から西の方に城と町が存在しているのが確認できた。
ふっと息を抜くと目の前の草原を感じることができた。
もう一度瞼を閉じても俯瞰状態にはならなかった。
よかった、あの感覚は慣れないと気持ち悪いから常時俯瞰状態だとつらい。
同時に体が少し重くなるのを感じていた。
あれかな?スキルを使用した代償ってやつかな。いわゆるマジックポイント。MP。
MP消費なのに体が重くなるってことは、体力とMPは連動しているのかな。
疲れることには変わらないからあまり多用もできないね。
まあ旅人LV1だから、今後は自身の体力もついていくから疲弊具合も変わると思うけど。
とりあえず西だ。
西を目指して歩こう。
やっと名前が決まりました。
ロックさんが異世界にログインしたようです。
今後もよろしくお願いします。