始まりは俺の心配
不定期です。
期待しないで待っててください。
君たちには親友と呼べる友達がいるだろうか?
俺こと御堂勇樹にはいる。名前は栗橋亘というのだが、このさいどうでもいい。幼稚園からの付き合いで、小学校、中学校と同じ学校。高校も同じとこに合格し、めでたく俺らは高校一年だ。
こいつはゲームと某ジャ〇プが好きなだけで至って普通のやつなのだが、最近おかしい。
何か違和感がある。杉田〇和が柿〇徹也のモノマネをしたときぐらい違和感がある。
わかりにくいが許せ。なので最近の会話を聞いて欲しい。
「俺さぁ。この前まで使ってた。5年前のニン〇ンドーDSがついに壊れたから新しく3D〇買ったんだよなー。」
「なんだよ。俺に貸せば俺のクレイジー・ダイ〇モンドで直したのに。」
「ワタルいつからスタ〇ド使いなんだよw」
これじゃあわかりにくいだろうから、もう一つ聞いてくれ。
「この前ゲーセン行ってブレイ〇ルーやってたら乱入されてさぁ。相手が数人の不良だったんだよ。俺小心者だからあえて負けたんだけど、勝ったらヤバかったなぁ~」
「俺がいたらそのグループ倒したのにww」
わかっていただけただろうか?そう俺の親友は最近厨二病なのだ。高校にもなって中二て・・・・・・。
厨二病とは、思春期の少年少女にありがちな自意識過剰やコンプレックスから発する一部の言動傾向を小児病とからめ揶揄した俗語である。(以下ウィ〇ペディア参照)だ。いわば痛い子だ。
さて、何故そんな609字によって言った前置きをしたというとだな。
・・・・・・学校が終わってあいつの後を追っている。
親友が急に痛い子になったんだ。どうしてこうなったか知りたいだろ?
誰だってそーする。俺もそーする。
親友といっても家が近いわけでもなく高校への通学路は全くの反対方向だ。あいつがなぜあんな痛い子になってしまったのか探るべく、こんな犯罪まg・・・探偵ごっこをしているのだ。記憶したか?
尾行して10分のできごとだ。あいつが帰宅路からはずれた。ゲーセンやゲームショップはない通りにスッと入っていった。何をあんな何もない路地に入って一体なにがしたいんだ?
だいたいオチは読めるだろうが言う。案の定いない。ワタルが曲がった路地を見てもいない。
ありのまま“今”目の前で起こったことを話したぜ!
まぁ警察署に行方不明届を出してもいいのだが、こんなラノベ展開でそんな野暮なことはしてはいけない。
明日にでも学校で聞くか・・・・・・・・・。
でもって翌日学校にて
「ワタル!一つ話があるんだがいいか?」
「なんだ?告白か?やめろよ、俺にそんな趣味ないぞ。」
「ちげぇよ!勝手な想像すんな!ってそうじゃなくてだな。実は俺、昨日お前の後を追ってたんだ。」
「え?ちょっとなに?陰からヒーロー見守るヒロインですか?ほんとそんな趣味ねぇからやめて?」
「それ好きなお前!?いつまで引きずんだよ!ってまた話がそれた。話進めるぞ。」
「それはできない。」
「A〇Aネタは需要低いからやめろ。」
「えぇ~。いいじゃん。大〇明夫さん。かっこいいぃぃぃぃ!惚れちゃいそぉだよぉぉ!」
「これが〇原君ネタとわかる人はそうそういないぞ?」
「まぁきにすんなよ。で?なんだって?」
「あぁそうそう。お前路地あたりで消えたよな。どうしたんだ?DI〇のスタン〇に目覚めたか?」
さっきまでワタルのへらへらしてた目つきが急に鋭くなった。
「・・・・・・話がそれるが、今から英単語テストをしていいか?」
「いいけど、俺英語できないぞ?英語で高校留年かもしんないから。」
「onslaught」
「猛攻撃」
「corpse」
「死体」
「disaster」
「災禍」
数秒の沈黙の後、ワタルが口を開いた。
「おし。今日、帰り俺と付き合え。」
「え?告白?」
俺はそのままセリフをかえしてやった。
話の流れからして放課後
放課後はひさびさのワタルと二人で帰ることとなった。
「しかし、ワタルと帰るのは小学校以来かぁ。中学は俺、部活してたからなぁ~。」
「部活ってお前は映画研究部じゃねぇか!俺より映画を取りやがって。」
「いい趣味してるだろ?」
「悪い趣味じゃないな。」
「お前にもなんか見せてやるよ。鎖で闘うライダーの映画を。」
「ゴースト〇イダー推すなぁww」
そんな会話をしてる間に昨日ワタルが消えたポイントについた。
「ワタルさぁ、昨日ここで何をしてたんだ?」
「今見てろって。」
ワタルが何もない空間に手を出し、呪文のようなものを詠唱し始めた。
「我は探究者であり、すべての次元を欲するものなり。開け、異空間の門」
イターイイタイよお母さぁぁぁぁん!絆創膏もってきてぇぇっぇ!人一人包めるぐらい大きな絆創膏!
まぁふざけるのもこれぐらいにして
こいつは本当に精神科にでも連れってったほうがいいな。いや厨二病は治らないだろうなぁ。ラ〇チ先生でも無理だもん。あの強キャラが無理なら誰でも無理だよ。
そう思った刹那、目の前の空間に黒い亀裂が入った。
「ほら行くぞ。」
「ちょいちょいちょい!」
何も言えず、俺は闇の中に消えた。
状況はどっかにとばされた
目を開け、そこに映った空間は何も変わっちゃいなかった。
しかし何かがおかしい。そして俺は気づいた。
「ここ、俺ら以外に誰もいねぇ!?」
ワタルは不敵に笑った。
俺はこっちのほうが性に合うと思います。