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4.知らない天井だ。されど寝る。

過ごしやすい空間から急に追い出されたかと思っていたら気が付くと知らない家の中にいた。


とても美人な女性が自分を抱きかかえている。

周りにはメイドと思われる女性が二人と産婆が一人いた。

何故は分からないが自分を抱いている女性が母親だと理解するのに時間は必要なかった。

年中寝て過ごしたわけではないから色々な本を読んできた。

中には転生ものだってあった。

だからこの状況が転生したと理解するのにもそう多くの時間はかからなかった。


そんなことを考えていたらドタドタッという音とともに色白金髪のTHE・イケメンという様子の男性が息を切らしながら入ってきた。


「メア『うるさい』すまなかった」


この父親すっかり尻に敷かれてやがる、、、

そんなことを思っていると父に遅れて執事に連れられ兄と姉が入ってきた。


「旦那様、あれほど走っては奥様のご迷惑になると申し上げておりましたのに。ウィル様とリリ様は言いつけを守り、しっかりと歩いてこられましたのに。三人目のお子様なのですからいい加減落ち着いてください」

「いや、わかっているが慣れないものは慣れないし」

「返事は?」

「はい」


父親の尻に敷かれっぷりを見ていたらお腹がすいてきた。


「オギャアーオギャア」


あ、駄目だこれ。

自分の意志では泣き止むことはできなかった。


「あらあら。お腹がすいたのね」


そういって母親が、、、




ここで終わらせてください。

ほんとに。

お願いします。



みためは赤ちゃん、中身は高校生には恥ずかしい時間が早く終わってくれと祈るばかりであった。

何とは言わないがお察しください。



恥ずかしい時間、もとい食事の時間が終わり、お腹いっぱいになると次第に眠くなってきた。

中身云々に関わらず子どもの気持ちを母親は理解出来るものなのかベットに寝かしつけ、部屋に一人にさせてくれた。

出産についてあまり知らないけどこうゆう時ってメイドとかに預けて違う部屋で寝かされるものじゃないの?

母親って絶対安静じゃないの?

普通に歩いて出て行ったけど、、、さすが異世界?

そんなことを考えていたらまぶたが重くなってきた。

危ない危ない、大事なことを忘れていた。

遅くなったけどまだ間に合うか。


「知らない天井だ」


おやすみなさい

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