第九章73 【覇王杯/オーバーロード・カップ1回戦/第4試合】33/【オフェンス&ディフェンスコラボタイムレース】4
【雛鞠】の挑戦は、【嘆きのポロン】と言う【キャラクター】を使って行われているが、同時に、【ノア】の方も同時に挑戦しているのでそっちの様子も少し紹介してみよう。
【ノア】が選択したのは、彼の二大最高傑作作品の1つとなる【マキシマム・ストロンゲスト】から【リザ・モナ】と言うキャラクターをチョイスした。
元ネタは世界一有名な絵画【モナ・リザ】から来ているのだろう。
【リザ・モナ】は多くの存在の心に残る永遠の美しさを保つと言う不老不死のキャラクターとして描いている。
【雛鞠】がどんな【世界観】を持ってくるか読めなかった【ノア】はとにかく、死ににくいキャラクターをチョイスする事にした。
もちろん、前述したが【不老不死/不死身】が絶対という事は無い。
【不老不死/不死身】のキャラクターの倒し方はちまたに溢れていると言って良い。
【芳一】も【フィクション・レジェンド】の序盤中の序盤で【不死身キャラ】をあっさりと倒しているどころかどこか雑魚扱いもしている始末だった。
だから、【死なない】と言う事はこの戦いにおいて何のアドバンテージにもならない。
【死なない】イコール勝てるではない。
【死ななく】てもルール次第では余裕で負ける事だってある。
【死ななく】ても存在事まるごと消されてしまえば、そもそも【不死身】の存在が存在して居なかったと言う事になるのだから、不死身もクソもない。
【芳一】の【フィクション・レジェンド】では【能力浸透度/能力浸透率】と【能力浸透耐久度/能力浸透耐久率】と言う考えがあって、低い数字の者は高い数字の者に負けるのである。
【能力浸透度/能力浸透率】とは能力の濃さを示し、
【能力浸透耐久度/能力浸透耐久率】とは能力に対する耐久度を示している。
つまり、他者からのダメージの強さを示す【能力浸透耐久度/能力浸透耐久率】が低い【不死身】は他者に対するダメージの強さを示す【能力浸透度/能力浸透率】が高い【ナイフ】で刺し殺せると言う考え方である。
この考え方を用いることによって、【芳一】にとって【不死身】とは脅威でも何でもないただの1能力に過ぎないと言う結論を導き出している。
【芳一】にとっては不死身は怖くも何ともないものなのだ。
それに勝とうとしている【選ばれし者】に選ばれている【ノア】や【雛鞠】達も【不死身】ごときで手こずって居る場合ではない。
この程度の問題はスルーする様な彼等にとって大した問題ではない。
【リザ・モナ】の【不老不死】と言う特性も自慢する様な大した特性ではないということである。
ただ、死ににくいから【ミッション】を持続してチャレンジ出来やすいと言う理由で選ばれたキャラクターである。
決して【無敵】だから選んだと言う訳ではない。
勝てる強さを基準に選ぶのなら他のキャラクターを選んでいる。
【雛鞠】が【嘆きのポロン】と言う器用なキャラクターを選んだ様に長い年月を生きてきたと言う設定もあり、人生経験が豊富であると言う理由で【リザ・モナ】を選んだのである。




