第九章60 【覇王杯/オーバーロード・カップ1回戦/第4試合】20/【山手線追い越し対決】1
【神宮姉妹チーム】対【ノア・ファーヴルチーム】の戦いもバラエティーに飛んだ対決となっている。
【双六対決】以外にも色んな勝負が行われた。
【双六対決】のアレンジ風の対決もあり、それが【山手線追い越し対決】である。
使うのは100面ダイスでは無く普通の6面ダイス、つまりサイコロだが、【双六対決】とはまた違った要素を持った対決となる。
使うものは他にトランプのカードもある。
後は大きく描いた【山手線の路線図】を書いた紙とミッションを書いたたくさんのカードと相手チームのスタート駅を指定した紙があれば勝負の用意が出来た事になる。
双方のチームは【山手線】の【駅】それぞれにそれぞれのチームが相手に受けさせたい【ミッション】を書いた【カード】を1枚ずつ配置する。
次に、【トランプ】だが、
【スペード】、【ハート】、【ダイヤ】、【クローバー】の4種類が各13枚ずつ、それに【ジョーカー】が2枚の合計54枚を使用する。
【スペード】と【ハート】のカード26枚は【山手線の外回り】、
【ダイヤ】と【クローバー】のカード26枚は【山手線の内回り】、
【ジョーカー】のカード2枚は、引いたプレイヤーが【山の手線の外回りと内回り】を自由に選択出来るカード、
と言う事にする。
そのトランプをよくシャッフルして中味が見えない様にして山札にしておく。
次は、お互いが相手のチームのスタート駅を指定したカードを公開する。
同じ駅になってしまった場合はやり直し。
お互い違う駅を指定するまで書き直す。
それでお互いの駅が決まった時点で勝負を開始する事になる。
じゃんけんでどちらが先にその駅のミッションに挑戦するかを決めて、ミッションに挑戦する。
ミッションに失敗した場合はその駅から動けない。
成功するまでその駅から動けず毎回同じミッションを挑戦する事になる。
ミッションに成功した場合は、山札になっている【トランプ】を1枚引くのだが、【サイコロ】を降る前に引けば1番上のカードだけ、【サイコロ】を振った後に引くことになると1番上か【サイコロ】で出た目と同じ数の位置にあるカードのどちらかを選択する事が出来る。
それで【トランプ】が出たカードの種類に従って【山手線】の内回り方向か外回り方向に進み、相手プレイヤーを追い越したら勝利と言う勝負である。
お互いの停車駅が近ければ外回り方向に進むか内回り方向に進むかで有利不利は変わってくる。
そう言う緊張感のある勝負となる。
それでは具体的に少しその勝負を追ってみよう。




