第九章56 【覇王杯/オーバーロード・カップ1回戦/第4試合】16/【双六対決】神宮姉妹チームサイドの挑戦2
【神宮姉妹チーム】の【神絵師】であり、数々の有名漫画家からオファーがある最強アシスタント【吉根 麗奈】29歳が、【アルティメット・ジュエリー】をベースにした【10000マス双六】に挑戦をする事になった。
まずは、100面ダイスを振る。
1回目の出た目は、【56】である。
まぁ、特別に良い数字では無いが、半分以上の数字であるのでまずまずと言った所だろう。
56マス進めて、【アルティメット・ジュエリー】の【ミッション】を確認する。
そこには【ミッション56】/現時刻より、一週間以内に【【スーパーオパール】を手に入れろ。
【スーパーオパール】の入った宝箱には10のロックがかかっている。
それには10枚のカードによるロックの解除が必要となる。
1枚目のカードがある位置はスーパーヒーローと挨拶した位置に2枚目のカードのヒントと共にある】
【スーパーヒーロー】と挨拶した位置?
意味がわからない。
【スーパーヒーロー】とは何を意味しているのか?
それを展開された【世界観】の中で見つけていくのが今回のミッションになる。
文面によると、どうやら、10枚のカードを1枚ずつ集めて、最後に宝箱の中にある【スーパーオパール】を手に入れればミッションクリアとなる様だ。
ミッション期間はこの【ミッション】を確認してからちょうど一週間。
それ以内に【スーパーオパール】をゲットすればミッションクリア。
出来なかったらミッション失敗となる。
失敗した場合、【ノア・ファーヴルチーム】が100面ダイスを振ってスタート地点まで出た目の数だけ戻される。
それでもしも、【ノア・ファーヴルチーム】が56以上の目を出したら、一発でこの勝負は敗北するのが確定する。
そのため、この初戦だけは絶対に落とせないのである。
失敗出来ない【麗奈】は、【謎のファンファーレ】から【迷探偵【素礼羽堂 加奈】】と言うキャラクターを選択し、同期した。
【加奈】は一見するとドジッ娘キャラに見える。
だが、パッと見、へっぽこな彼女だが、偶然か?必然か?【謎のファンファーレ】の作中では、【ファンファーレ】が起きた後に起きる怪現象をたまたま解決したりする事が多いと言う設定のキャラクターだった。
これは戦って勝てば良いと言うルールでは無く、探し物を見つける対決となっている。
つまり、強いキャラクターと同期しても意味がないのである。
また、考えるのは同期した【麗奈】なので、彼女が何も思いつかなかったら意味がない。
はっきり言って、【ミッション】の内容を読んで、その時の印象がちんぷんかんぷんで、全く解ける気がしなかったのだ。
そこで、偶然、奇跡的に問題を解決する力を持っている【加奈】を選択し、運に任せて解くことにしたのだ。
解けるかどうかは運次第。
いくら運が良くても現場近くに行かなければ、その運も発揮されないだろう。
だから、これは賭けだった。
【麗奈】の挑戦がこうして始まった。




