第九章46 【覇王杯/オーバーロード・カップ1回戦/第4試合】6/【神宮チーム】の思い/切り捨てた12作品2
【美彩】が【フィクション・レジェンド】からオマージュして作った作品の2作目が【虚構伝説】と言う作品となる。
これは、【本】が【核】となり、それに【物語】がまとわりついて【怪物】になるという設定の物語であり、【核】という物がありそれに肉付けして形になると言う部分が、1作目の【フィクション×フィクション】と共通する部分であり、【芳一】のライフワーク作品、【フィクション・レジェンド】で使われている設定の一部、【化獣】と呼ばれるボスキャラ達の特徴に似ていると自分で認めている。
そのため、【フィクション×フィクション】と【虚構伝説】は、【24作品】から除外したのだった。
【フィクション・レジェンドイズム】を継承しているオマージュ作品は妹の【雛鞠】も2作品作っている。
1作目が、【架空物語】だ。
内容としては、ここに【特殊な宇宙空間】を持っている【子供達】が現実の世界とその【特殊な宇宙空間】を行ったり来たりする物語として描かれている。
だが、これも【フィクション・レジェンド】の【化獣】の一部が持っているとされる【宇宙世界】という【マルチバース】の設定にそっくりであると言える。
【フィクション・レジェンド】では様々なネタが使われているのでたまたま作ったネタが他のと被ってしまう事は仕方ない事だと思うのだが、【雛鞠】はそれを良しとはしなかった。
また、【雛鞠】の考えた2つ目の作品である【37頂】という作品も【フィクション・レジェンド】の世界観では絶対に勝てないその世界のトップから第24位の存在の事を【総全殿堂】と言う表現で使っており、その設定が酷似している。
この作品のトップ37が絶対に変動のない強い方から数えて37名と言うのを表現していると言う部分が同じだと否定する事が出来なかった。
そのため、自主的に、除外したのだ。
【フィクション・レジェンド】のオマージュ作品としては以上の4つになるが、姉の【美彩】は、【フィクション・レジェンド】以外にも3作品ほど、【芳一】の作品のオマージュ作品を作っている。
1つ目が、【芳一】の特別な【37作品バージョン】ではなく、その前に制作したライフワークバージョンの【アドベンチャー・ガイド~冒険案内~】をオマージュした【冒険依頼人】だ。
【アドベンチャー・ガイド~冒険案内~】は冒険者を案内するガイドを考えた作品だが、【冒険依頼人】は、金持ちなどが【冒険者】に何々を取ってきて欲しいと依頼する事に焦点を充てた物語であり、【アドベンチャー・ガイド~冒険案内~】にニュアンスの近い物があるとしてこれも除外した。
2つ目も【芳一】の特別な【37作品バージョン】ではなく、その前に制作したライフワークバージョンの【ヘル・パンデモニウム嬢】からオマージュした作品となる【ネズミ算呪】という作品である。
これは、【ヘル・パンデモニウム嬢】という物語の【ヘル・パンデモニウム嬢】にまつわる数多の呪いを描いた作風に似せて、ねずみ算式に【呪い】から【呪い】が連鎖して産まれてくるという事を描いている。
やはりニュアンスが【ヘル・パンデモニウム嬢】に似ていると言う事で自主的に除外した。
3つ目も【芳一】の特別な【37作品バージョン】ではなく、その前に制作したライフワークバージョンの【夢命闘争】からオマージュした作品となる【想像力カジノ】と言う作品である。
これは、【夢命闘争】と言う物語の【想像力】を【オンラインカジノ】と化した【想像力】を担保にして、それを具現化したもの同士を戦わせそれを賭け事に利用すると言う世界観に似せて、【想像力】を具現化させて商品化したものを担保にして、それを【ネット】の世界で行われているオンラインカジノの勝利者にプレゼントするという世界観を描いており、【心を売り買いするダークストーリー】として表現している。
これもなかなかの力作と呼べたが、やっている事がほぼ、【夢命闘争】の世界観に酷似しているため、除外したのだった。




