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第九章39 【覇王杯/オーバーロード・カップ1回戦/第3試合】36/まだまだある勝負バリエーション8

 【華南】は、【偽りの絆】と言う世界観で罪人として孤島に連れてこられた。

 ここには自分以外に999人が暮らしている。

 【華南】には、予め、【黒い手紙】が渡されている。

 この【孤島】に着く前に船室で読むようにと言われて、渡されているのだ。

 そこには10人の名前と年齢が書かれている。

 その10人を他の誰にも知られず殺せたら、無罪放免されるという設定になっている。

 または自分を殺そうとする10人を言い当てられたら解放されるとも言われている。

 ただし、手紙に書かれている10人が本当の名前を名乗るかどうかは解らない。

 当然、偽りの名前を名乗る可能性は十分にある。

 つまり、【華南】は仲良くなって本当の名前を聞き出さなくてはならないのだ。

 また、【黒い手紙】は奪う事で、他人に自分の【黒い手紙】だと偽ってわざと見せることも出来る。

 騙して信用させて自分を信用させる手としても使えるのだ。

 所詮は罪人の集まり。

 如何に他者を騙して、利用して捨てるか?

 それが求められる世界観。

 そう言う胸クソ展開のどす黒いやりとりが考えられるのだ。

 信用できる者が1人も居ない。

 そう言う展開で何が出来るか?

 【華南】はどういった行動を取るか?

 それが求められるのである。

 【華南】は行動を開始する。

 何をするにせよ、他の999人に話しかけなければならない。

 それが信用にたる者か?

 それとも否か?

 【華刻嬢チーム】が考えた世界観だからほとんどが信用出来ないキャラクターなのだろう。

 だが、絆を否定する世界観を作ったと言う事は多少なりとも、絆を肯定するキャラクターが居るはずである。

 なぜならば絆を信じる者がバカを見る。

 そう言う表現をしているのだから。

 また、信じてくれた者を裏切ると言う後味の悪さ。

 それを【ヌルチーム】に感じさせるための意地悪な作り方。

 そう言う世界観にしているはずだ。

 全部外れならばゲームは成立しない。

 多くの外れの中に当たりが紛れ込んでいるからこそ、【ヌルチーム】は、それを見極める必要が出てくる。

 だから、残りの999人全員がクズという訳ではない。

 その中に何人いるのかわからないが、【華南】が友情を感じる者が必ず居るはずである。

 仲間が居ると言う事は【華南】にとっての強味となる。

 仲間が居れば助け合える。

 だから、会話を繰り返し、それを見極める必要があるのである。

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