第九章35 【覇王杯/オーバーロード・カップ1回戦/第3試合】32/まだまだある勝負バリエーション4
【ヌルチーム】対【華刻嬢チーム】の戦いは白熱し、【全員参加マッチングクリア対決】が行われていた。
結果としては、【華刻嬢チーム】の【大平 瑛沙】の作った世界観を【ヌルチーム】の【衣笠 笑菜】が作ったキャラクターが挑戦すると言う事になったのだが、その前にセレクトから漏れてしまったが、双方のチームの作った世界観とキャラクターで優秀な出来だったものを紹介しないのはもったいないので少し語ろう。
まずは、【ヌルチーム】の作った【キャラクター】で優秀だったのは、【本添 美玖】の考えた【信仰天使ファイス・エンジェル】と言うキャラクターだろう。
このキャラクターは、第三者の【信仰】を得て姿が変わると言う設定である。
つまり、【ファイス・エンジェル】の事を他のキャラクターが信仰する事で、そのキャラクターが信仰する【天使】の姿を【ファイス・エンジェル】は取る事が出来る。
もし、その姿がやられてしまっても、【ファイス・エンジェル】はそれ以外のキャラクターの信仰があれば復活する事が出来ると言うものになる。
例えば、【ファイス・エンジェル】を信仰している者が3キャラ居たとする。
Aは【天使の様な姿】を信仰し、
Bは【悪魔の様な姿】を信仰し、
Cは【怪物の様な姿】を信仰していたとする。
すると【ファイス・エンジェル】は、その中の1つ、【天使の様な姿】を纏い、戦った。
が、仮に負けて倒されてしまったとする。
それにより、Aは【ファイス・エンジェル】を信仰する事は無くなってしまったがまだBとCの信仰があるため、【ファイス・エンジェル】は、【悪魔の様な姿】で戦う事が出来る。
それを見てDが新たに【人魚の様な姿】で信仰を始めると、【ファイス・エンジェル】の姿のバリエーションが増える。
また、Eが失った【天使の様な姿】を信仰するとまた【天使の様な姿】が復活すると言うルールになっている。
信仰した者のエネルギーを吸収してなるため、その姿がやられると信仰されなくなるが、例えば複数のキャラクターが同じ姿を信仰するとそれだけ強い形態として戦えると言うことになる。
つまり、応援されれば、されるほど強くなるというキャラクターである。
絆がテーマの【ヌルチーム】らしいキャラクターと言えるが、これはなかなかの案であると言えるだろう。
今回、選ばれなかったのは惜しいと思ったので紹介するに至ったキャラクターである。
では【華刻嬢チーム】で考えた優秀なキャラクターは何か?
それは、【愛珂】の考えた【チェンジャー】と言うキャラクターだろう。
これは、自分の持っている異能10種類と敵対するキャラクターの異能を交換する異能を持っていると言うキャラクターだ。
特定の条件を満たす事で、【チェンジャー】は1種類から5種類までの異能を相手と交換する事が出来ると言うものである。
その分、リスクも多いリスキーなキャラクターではあるが、これも魅力的なキャラクターと言って良いだろう。
ちなみに【チェンジャー】に初期実装されている能力は、
(01)【火の玉を出す】、
(02)【水の雨を降らす】、
(03)【槍を出現させて飛ばす】、
(04)【光を発生させて目くらましをする】、
(05)【超音波を出す】、
(06)【目から光線を出す】、
(07)【岩を粘土の様に使える】、
(08)【雷を発生させる】、
(09)【100メートル瞬間移動出来る】、
(10)【条件をクリアすると1つから5つの異能を交換出来る】、
と言うものになっている。
最後の【条件をクリアすると1つから5つの異能を交換出来る】自体を交換してしまうともう交換出来なくなるがそれ以外の9つの異能を交換するという面白味があるキャラクターと言えるだろう。




