第九章28 【覇王杯/オーバーロード・カップ1回戦/第3試合】25/即興創作対決5
【プラタマ】は、【ヌルチーム】の【大冒険】と【華刻嬢チーム】の【クエスト・オブ・クエスト】の混ざった【世界観】/【ミックスワールド】で、【クエスト・オブ・クエスト側エリア】に存在する最初の【ラスボス(と言う立場の中ボス)】を討伐するのに必要な最低攻略人数5人と最大攻略人数9人と言う【天啓】を【神】から得た。
後は、【大冒険側エリア】で自分を含めた仲間が5人以上9人以下になるように仲間を集めなくてはならない。
ここで注意すべきは、【クエスト・オブ・クエスト側エリア】で仲間を集めてはならないという事である。
【クエスト・オブ・クエスト側エリア】の【ラスボス(と言う立場の中ボス)】を倒すのに当たって、【クエスト・オブ・クエスト側エリア】で強力な力を持った仲間と出会ってと言うのが通常のパターンとして考えられるが、【クエスト・オブ・クエスト側エリア】は【華刻嬢チーム】の管轄エリアである。
そのため、【クエスト・オブ・クエスト側エリア】は【ヌルチーム】のプラスにはならないと言う事になるのだ。
それは【華刻嬢チーム】にも言える事で、彼女達の用意した主人公は相手の力を奪って強くなるが、【大冒険側エリア】のキャラクターからは何も奪えない。
奪えるのは自陣である【クエスト・オブ・クエスト側エリア】のキャラクターだけと言う事になっている。
つまり、力を得られるのは双方、自前の所、自前の戦力からだけでそれでラスボスを倒せなかったらそもそも勝ち目が全くない無理ゲーということになるのだ。
そう言うルールでの展開を少しだけ覗いてみよう。
神からの天啓を得た【プラタマ】は仲間をスカウトする事になる。
【大冒険】の【世界観】では100名を超える【仲間候補】が登場する。
本来の【大冒険】と言う【物語】では、その100名を超える仲間候補と話をしながら、【討伐のための天啓】で【最低攻略人数と最大攻略人数】を知り、その人数を守る形で仲間を誘い、物語を進めていく。
出逢いと別れを繰り返していくが、別れても喧嘩別れではなく、再びメンバーとして誘う事もある。
一度、仲間に誘ったメンバーは別れたとしても絆があり、友達という関係になっている。
【絆】がテーマになっているのは【ヌルチーム】が仲間を大切にしているからである。
だからこそ考えられた世界観と言えるだろう。
【大冒険】と言う作品は、【ヌルチーム】の【チームカラー】を体現した様な作風となっていると言っても過言ではないのだった。
【プラタマ】は、【大冒険側のエリア】を移動する。
【大冒険側のエリア】は、【ミックスワールド】では【ヌルチーム】のチームカラーとなる【ホワイト】をイメージした【ホワイト大陸】と呼ばれている。
【クエスト・オブ・クエスト側エリア】は、【ミックスワールド】では【華刻嬢チーム】のチームカラーとなる【ブラック】をイメージした【ブラック大陸】と呼ばれている。
そして、【ホワイト大陸】と【ブラック大陸】を繋ぐ、【海のエリア】を【白と黒】のイメージを混ぜた【グレー海】と呼んでいる。
【ホワイト大陸】は、10の国で出来ている。
10カ国それぞれに【ボスキャラ】が1体ずつ存在し、【ボスキャラ】は、国を滅ぼすと次の国に移動すると言う事になっている。
つまり、【ボスキャラ】が国を滅ぼさない様に各国を回る必要があり、各国に仲間が存在する。
ただし、今回は、【ボスキャラ】はある意味、【プラタマ】の味方と言っても良い。
なぜならば、【ボスキャラ】を倒すのは【華刻嬢チーム】のキャラクターであり、【プラタマ】ではない。
【ボスキャラ】が国を滅ぼし次の国に移動し、他の【ボスキャラ】と逢った時、本来の敗北となる【プラタマ】ではなく、【華刻嬢チーム】が負けとなるのだ。
なので、今の【プラタマ】にとってみれば、どうぞご自由に国を滅ぼして下さいと言う事なのだ。
ただし、【プラタマ】は【ボスキャラ】の国を滅ぼすと言う行為を助けてはならないというのは当たり前のルールとしてあるのは付け加えておく。




