第九章20 【覇王杯/オーバーロード・カップ1回戦/第3試合】17/第3試合初戦4
テーブルトークは続いている。
が、それを全て追っていくときりがないので、今回で、このシーンについては出来るところまでの紹介として表現する。
【GMのパート】
【スリ】は、【アルファオメガ王子】の事を知った。
【逃亡者】である彼女にとって、【アルファオメガ王子】の妃となれると言うことは生活を保障されると言うことを意味している。
【アルファオメガ王子】は自分の好きな事を【100種類】書いた書物を町中にばらまいたと【似顔絵】に記している。
その書物はどうやって手に入れる?
【スリのパート】
【スリ】は、町で知りあった老人の手伝いをしてそのお礼に【アルファオメガ王子】の【トップ100の好み】が記されている【書物】を手に入れた。
【GMのパート】
【アルファオメガ王子】の好みが記された【書物】は【アルファオメガ王子】の妃になるために探し物をする【権利】を得た事になる。
その【書物】/【アルファオメガ100】を城に持って行くとその勝負をするためのエントリーをする事が出来る。
城に行きますか?行きませんか?寄り道しますか?
3択でお答え下さい。
【スリのパート】
善は急げで城に行きます。
【GMのパート】
城には他にも【アルファオメガ王子】の妃の座を狙う異世界から来た女性がたくさん来ていました。
声をかけますか?
【スリのパート】
声をかけます。
【GMのパート】
声をかけやすいのは1人で居る者ですか?
それとも2人で話し合っている者ですか?
それともグループを作って話している者ですか?
3択でお答え下さい。
【スリのパート】
1人で居る者にです。
と言った様にドンドン会話を繰り返し物語が展開していく。
元々、この【ミッション番号4】をクリアした【レスタリ】は、【書物】を頼りにするのではなく、【アルファオメガ王子】と会話をして、彼の好みがもっと他にある事に気付き、それを用意したという知っていたら誰でも出来る【コロンブスの卵的展開】の物語となっている。
それはあくまでも【レスタリ】の方法であり、【スリ】の方法ではない。
【レスタリ】には【レスタリ】の、【スリ】には【スリ】のやり方がある。
それで上手く行くかどうかは展開次第という事になる。
仮にクリア出来たとしてもまだ1つ目のミッションがクリアできたと言う事になるだけである。
これで3ビンゴを作るのは気の長い話となる。




