第九章14 【覇王杯/オーバーロード・カップ1回戦/第3試合】11/華刻嬢(げこくじょう)チームの作戦タイム4
大もめにもめて【華刻嬢チーム】の案として最終的に決まったのは、第21案【瑛里沙ルック/トリプル】だった。
それは、特技苦手を含めた【カード指定勝負】であり、最も今回の【ビンゴ形式】にあっている【オリジナルバトルルール】と判断出来たからである。
これは、どう言った案なのか?
それを分かり易い例を挙げて説明しよう。
例えば、【料理が得意なキャラクター】、
【格闘技が得意なキャラクター】、
【スポーツが得意なキャラクター】、
【頭が良いキャラクター】、
【インドアな物事が得意なキャラクター】、
の5キャラが居たとする。
それぞれ得意分野が異なるため、得意なものと不得意なものがそれぞれ存在する。
それで、勝負をする場合、
【和食】、【ラーメン】、【お菓子作り】、【パン作り】、【和菓子作り】と言う【料理系の勝負】、
【空手】、【柔道】、【相撲】、【ボクシング】、【テコンドー】という【格闘技系の勝負】、
【野球】、【サッカー】、【バレーボール】、【アーチェリー】、【マラソン】という【スポーツ系の勝負】、
【数学】、【国語】、【英語】、【物理】、【社会】という【勉強系の勝負】、
【テレビゲーム】、【スマホゲーム】、【ボードゲーム】、【カードゲーム】、【プラモデル造型】といった【インドア系の勝負】、
があり、それらを全て【カード】1枚1枚に書き、それをシャッフルする。
そしてじゃんけんをして勝った方がシャッフルした中から一枚を引き、出たカードに書かれた勝負をするというものである。
当然、【料理が得意なキャラクター】と【格闘技が得意なキャラクター】が勝負したら【料理が得意なキャラクター】は【料理系】の勝負が得意だが、【格闘技系】の勝負は不利となる。
もちろん、【インドア系】の勝負などもあるのでその場合はどっちが勝つか解らない。
また、【料理が得意なキャラクター】でも【和食】を作るのは得意でも【パン作り】は苦手かも知れない。
そう言った感じで得意不得意は分かれるのだ。
だが、不利なものでも要は勝てれば良いので、奇抜な発想で【ジャイアントキリング】があってもおかしくない。
そして、【ビンゴ対決】との【親和性】も高いとして最終的にこれを最初の勝負に使うと言うことになった。
このルールを元にした49のキャラクターとそれをクリアした49のミッションを考えて第3試合の初戦に備える事になった。
メンバー同士仲の良い【ヌルチーム】と違い、殺伐としてチームワークが欠片もないため、1つ決めるにも時間がかかるのである。
それが有利になるか不利になるかは解らないが、2つのチームはまるで水と油の様な関係と言えるだろう。




